ちくま新書<br> 英語と日本人―挫折と希望の二〇〇年

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ちくま新書
英語と日本人―挫折と希望の二〇〇年

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  • サイズ 新書判/ページ数 304p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480075314
  • NDC分類 830.7
  • Cコード C0237

出版社内容情報

日本人はいかにして英語を学んできたのか? 文明開化、英会話ブーム、小学校英語への賛否――、二〇〇年に及ぶ悪戦苦闘の歴史をたどり、未来を展望する決定版。

内容説明

英語ができるようになりたい!幕末に「半文明人」として西洋に蔑視された日本人は、懸命に英語を学び近代化を成し遂げる。そこには挫折と希望が交錯した紆余曲折の物語があった。独学に励む若者、日本人にふさわしい学習法の模索、辞書編纂者の苦闘、教科書の中の戦争と平和、名・珍英語参考書の数々、英会話ブーム、小学校英語への賛否、グローバル人材育成や入試改革の是非―英語教育史研究の第一人者が、日本人と英語の悪戦苦闘の歴史をたどり、未来を展望する決定版。

目次

第1章 「半文明人」から脱却せよ(英語と日本人の出会い;文明開化は英語から ほか)
第2章 日本人にふさわしい英語学習法を求めて(立身出世と独学の鬼;英語名人たちはどう学んだか ほか)
第3章 英語廃止論と戦争の逆風にめげず(英語なんかいらない!?;コミュニケーション英語は必要か ほか)
第4章 だれもが英語を学べる時代に(焼け跡の中の英語;英語教師を再教育せよ ほか)
第5章 グローバル化とAI時代の英語(国際化とコミュニケーション英語;「英語が使える日本人」か「受験英語」か ほか)

著者等紹介

江利川春雄[エリカワハルオ]
1956年埼玉県生まれ。神戸大学大学院教育学研究科修士課程修了。広島大学で博士(教育学)取得。専攻は英語教育学、英語教育史。現在、和歌山大学名誉教授。著書に『日本の外国語教育政策史』(ひつじ書房、日本英語教育史学会著作賞受賞)『近代日本の英語科教育史』(東信堂、日本英学史学会豊田實賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

78
日本における英語学習の歴史をまとめたもの。かなり早い段階で英語の塾が設立されていたことなど、知らなかったことが多くて興味深かった。著者の独特なユーモアがにじみ出た文章もおもしろい。どう考えてもいまの大学受験用の勉強ではなくて、一年以上留学してしまわないと英語に限らずその土地のことばは身につかない気がする。いろいろと難しいことだけれども。2023/01/29

壱萬参仟縁

58
1907(明治40)年『余は如何にして英語を学びしか』という『英語界』編輯局編がある。内容は神田乃武、岡田由三郎など14人の巨匠が英語学習法を真面目に述べている(083頁)。内村鑑三『外国語之研究』で、1899年に出ている本もある。本書は、Fooleries of Japanese politicians are truly remarkable.(日本政治家のばかばかしきことは実に非常なり)(099頁)は、昨今の裏金、政治とカネが根深く、今も通用する例文だ。第5章で協同学習やアナログの見直しもある。 2024/01/23

踊る猫

38
200年という実に実に長い歳月を、日本人は「悲喜こもごも」に英語と接してきた。この本はそんな「英語狂想曲」についてウィットに富んだユーモアを随所にちりばめた文章で示し、実に読ませるファニーな1冊だ(だがその一方で「労作」と呼ぶこともぼくはためらわない、「濃い」本だとも思う)。いまなお続く日本人の英語コンプレックスについて、この本が示す歴史(とりわけ論争の記録)からいま一度学び直しそしてどう処方箋/ソリューションを自分たちに指し示すか。それを考える上でも本書は「マスト」な1冊ではないか。学びのお供に推薦する2024/02/28

サアベドラ

34
愛憎相半ばしながら続けられてきた日本の英語教育200年の歩みを専門家が(やや主観的に)わかりやすくまとめた新書。2023年刊。昨今の英語教育(TOEFLを大学入試に導入しようとして土壇場になって撤回した件など)は随分迷走していると感じていたが、本書を読んでみるとなんてことはない、日本の英語教育は初めから今の今まで迷走の歴史そのものであり、むしろ迷走が平常運転なのであった。その時々の政治家や財界人の英語や外国語学習に対する無理解が主な原因と思われるが、それにしてももう少しどうにかならんかったのか。2023/06/29

Nobu A

12
江利川春雄先生著書8冊目。相変わらず濃い一冊。英語教育史を書かせたら右に出る者がいない。前著と被る箇所が散見されるが、英語と日本人の関係性を理路整然と紐解き、挿入される明晰な考察が織り成す論考は読み応え十分。いや、十二分。教育・研究者としての矜持も伝わり、文面に垣間見る人柄(例:「こんな英語を知らなくても、中からノックを返せば済むことだが(p. 206)」)が微笑ましい。協同学習に関する知見がもう少し欲しいが、知識欲を掻き立てられた。やっぱり最新情報満載の新刊は頁を捲る際の脳内ドーパミン放出量が増える。2023/02/23

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