ちくま新書<br> 社会主義前夜―サン=シモン、オーウェン、フーリエ

個数:
電子版価格
¥825
  • 電書あり

ちくま新書
社会主義前夜―サン=シモン、オーウェン、フーリエ

  • 提携先に3冊在庫がございます。(2024年04月19日 07時25分現在)
    通常、5~7日程度で出荷されます。
    ※納期遅延や、在庫切れで解約させていただく場合もございます。
    ※1回のご注文は10冊までとなります
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷予定日】
    通常、5~7日程度で出荷されます。

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 新書判/ページ数 272p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480075109
  • NDC分類 309.2
  • Cコード C0231

出版社内容情報

格差によって分断された社会を、どのように建て直していくべきなのか。革命の焼け跡で生まれた、”空想的”でも”社会主義”でもない三者の思想と行動を描く。

 サン=シモン、オーウェン、フーリエ。この三人の名を聞けば、多くの人が「空想的社会主義」という言葉を連想するだろう。だが、彼らの一人として社会主義を打ち立てようとした人はいないし、地に足のつかない夢想家でもない。現在から見れば、彼らは社会企業家や社会プランナーとも呼べる存在だった――。一九世紀初頭、フランス革命と産業革命という二つの革命によって荒廃し、格差で分断された社会をどのように建て直すのか。この課題に取り組んだ三者の思想と行動を描く。

内容説明

サン=シモン、オーウェン、フーリエ。この三人の名を聞けば、多くの人が「空想的社会主義」という言葉を連想するだろう。だが、彼らの一人として社会主義を打ち立てようとした人はいないし、地に足のつかない夢想家でもない。現在から見れば、彼らは社会企業家や社会プランナーとも呼べる存在だった―。一九世紀初頭、フランス革命と産業革命という二つの革命によって荒廃し、格差で分断された社会をどのように建て直すのか。この課題に取り組んだ三者の思想と行動を描く。

目次

第1章 市民革命と産業革命―社会をめぐる動揺と混乱(「社会」の出現;フランス革命;革命の焼け跡の中で)
第2章 ナポレオンのヨーロッパ―社会の安定を目指して(ヨーロッパ国際情勢の安定の中で;実践と思想の共時性;社会の理想を描く)
第3章 ウィーン体制としばしの安定―社会の理想を求めて(産業発展と自由、あるいは現実;資本主義は悪なのか;資本家と労働者の融和)
第4章 成長する資本主義の下で―出現した社会の問い直し(資本主義社会の矛盾;資本主義の否定か、資本主義の中での改革か;空想から科学へ)

著者等紹介

中嶋洋平[ナカシマヨウヘイ]
1980年生まれ。同志社大学グローバル地域文化学部助教。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科後期博士課程単位取得退学、フランス国立社会科学高等研究院政治研究系博士課程修了。政治学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ころこ

49
マルクスとエンゲルスから「空想的」と批判された人たちの話。マルクスの読み直しよりも、そもそもの批判は正しかったのか、「空想的」な中身を再訪してみて、そこに社会主義の別の可能性を考察している。オーウェンは先進的な経営者。児童労働をいち早く禁止し、学校をつくり時短を推進した。余った時間で夜学を開設する。飲酒の習慣を管理するパターナリズムが受け入れ難いだろうが、実践で結果を残す。サン=シモンとフーリエはインフルエンサーで、サン=シモンは科学革命と社会革命を一致させようとする。科学がより普遍性を帯びるように、社会2023/08/16

nbhd

21
「情念引力」。パンチのきいた破壊力満点のパワフルワードだ。フーリエさんが生み出したこの言葉に出合えただけで、この本を読んだ甲斐があった。社会主義前夜と題するだけあって、英仏の時代状況の描写は綿密丁寧に、3人の''空想的''社会主義者は時代のなかで右往左往四苦八苦するさまを群像劇的に浮かび上がらせていく。なかなか読ませるものがある。ま、10年後に覚えていることと言えば、「情念引力」それだけかもしれないけれど、それでいい。2023/09/10

さとうしん

16
社会主義はなぜ「社会」主義なのかという点に着目し、「空想的」社会主義者というレッテルを貼られているサン・シモン、オーウェン、フーリエの生涯と思想を辿る。オーウェンはニューラナークの頃までは何をやってもうまくいくという状態だったようで、その「無双」ぶりが面白い。彼らの思想は革命や闘争を前提としているわけではなく、現在の社会をそのまま取り込み、資本家と労働者との融和を志向しているという点から、21世紀の現在においてこそ参照に足る価値があるのではないかという著者の主張が印象的。2022/10/16

ジュンジュン

12
社会主義に今日的価値があるのか?疑問を感じながらページを捲る。~19世紀初頭、民主主義と資本主義の時代が到来した。出現した社会は自由と平等な社会ではなく、富むものと富まざるもの、二つにひき裂かれた格差社会だった。同時代を生きた三人は、革命ではなく、調和と融和を目指した新しい社会の在り方を模索していく。その姿は「空想的」(ユートピア→実現不可能)ではなく、目の前の現実を見据えた”社会起業家””社会プランナー”のようだった。~なるほど、一理あるか…。2022/11/12

浅香山三郎

11
空想的社会主義といふ呼ばれ方で、科学的社会主義に対置されてきた、サン=シモン、オーウェン、フーリエの思想と実践を論じる。民主主義の不完全性と資本主義の生み出す病理の乗り越へのために生み出された彼らの思想は、マルクス主義の側から見ると、空想的だつたかも知れないが、当時の社会状況のなかで三者が各々の社会プランを出したことの意義を見出さうとするもの。評伝的な部分も多いので、思想そのものをもつと知るには、もう少し専門的なものを読む必要があるかも。2023/09/19

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/20219607
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。