ちくま新書<br> 地域学入門

個数:
電子版価格
¥935
  • 電子版あり

ちくま新書
地域学入門

  • ウェブストアに2冊在庫がございます。(2025年05月10日 12時11分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 新書判/ページ数 320p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480074294
  • NDC分類 361.7
  • Cコード C0236

出版社内容情報

近代化で見えなくなった地域の実像を、生態、社会、文化、歴史の側面からとらえ直す。限界集落や地方消滅問題に挑んできた気鋭の社会学者による地域学のすすめ。
==
 自分を知るには、足下の地域を知らねばならない。本書は「私」を知る学問としての地域学を提唱し、その実践として、近代化で見えなくなった地域の実像を、生態、社会、文化、歴史の側面からとらえ直す。津軽というミクロの視点から、生命の場としての地域を内包する国家というシステム全体の視点まで、さまざまな視座を往還しつつ、国家や都市の論理と対抗する生命の場としての地域を浮かび上がらせる。限界集落や地方消滅問題に挑んできた気鋭の社会学者による地域学のすすめ。

内容説明

自分を知るには、足下の地域を知らねばならない。本書は「私」を知る学問としての地域学を提唱し、その実践として、近代化で見えなくなった地域の実像を、生態、社会、文化、歴史の側面からとらえ直す。津軽というミクロの視点から、生命の場としての地域を内包する国家というシステム全体の視点まで、さまざまな視座を往還しつつ、国家や都市の論理と対抗する生命の場としての地域を浮かび上がらせる。限界集落や地方消滅問題に挑んできた気鋭の社会学者による地域学のすすめ。

目次

1 生命の章(地域が生まれる条件;地域の原型としての江戸時代;生命の営みから村々を見る;町と都市を考える;地域をつなぐ道;生命の場としての地域)
2 社会の章(人口集団としての地域―自然と社会;社会の発展と地域の歴史;家と村;町と町内社会;都市と国家;近代国家と地方自治体)
3 歴史と文化の章(文化というもの;歴史と文化から村や都市を考える;祈りの場;歴史をたどる;地域を伝えていく機構)
4 変容の章(大変容の中の私たち;生命を成り立たせるものの変化;二十一世紀にたどりついたもの;抵抗としての地域学)

著者等紹介

山下祐介[ヤマシタユウスケ]
1969年生まれ。九州大学大学院文学研究科社会学専攻博士課程中退。弘前大学准教授などを経て、東京都立大学教授。専攻は都市社会学、地域社会学、環境社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tamami

50
大学の講義を聴くような雰囲気の中で読む。著者は、この半世紀ほどの変化が、地域のあり方を根本から変え、人間存在のあり方を大きく変えつつあるという。その中で、改めて地域を知り、学ぶことの必要性を説く。始めに著者は、現在より約50年前のある地域について、命と環境、社会、文化の側面から、その原型ともいうべきものを見ていく。その上で後半は、地域の大きな変化の経緯を辿り、現在の実像を分析していく。著者は、変化の起点は西洋発の「近代化」であるという。明治以来の日本は、それに抗するために欧米的国家を絶対的なものとして造り2022/02/04

壱萬参仟縁

38
地域学とは、地域と自分を同時に学び、深めていくこと(014頁)。地域学とは、具体的な時空にいる私を、特定の生態環境のうちに照らし出していく学びの作業(016頁)。文化は過去の歴史の蓄積である。各地でなされた経験が各地に異なる記憶を刻む(198頁)。地域には歴史と文化が埋め込まれている(244頁)。総論的な本だが、SDGsの視点からみると、場としての地域、暮らしの拠点としての地域が滅びるところも増える見通し。どう維持するか?  2021/11/05

寝落ち6段

13
人は地域に生きている。地域は、人がいないと存在しない。地域とは、人の営みなのだと思う。地域を見る角度は無数にある。歴史、文化、地形、経済など。嘗ては閉鎖的な地域でも、今は国際社会の流れを受けることになっている。どこの地域で生きるのも自由だが、忘れてはならないのは、人は地域で生活を営んでいるということ。地域を知るということは、己の生活の基盤を見つめるということ。私は別にその地域に寄与すべきとは思わない。大切なのは、己はどこで生きて、生かされているかを知れということ。知って生きるのが、地域の為なのだと思う。2024/01/22

tsubomi

4
2021.12.18:著者が弘前大学の関係者なので地域といっても青森県の津軽地方に関する記載が多いです。地域学というと、「東北学」や「津軽学」など赤坂憲雄さんが提唱した多様な文化や民族の共生する日本列島とさらに多様な文化や民族の住む大陸や太平洋諸島との交流の歴史などを研究する学問というイメージでしたが、この本の冒頭から考えさせられました。‘地域’とはその人がどこを切り取るかで意味合いが全然違ってきて、切り取る人の主観が色濃く反映されるという指摘。地域を知ることで自分を知るのだという解説に納得です。2021/12/18

kayaki

2
「愛国心」とはいうものの九州出身の私にとっては九州人としての誇り、「愛郷心」の方がそれを上回っている。そもそも「国」とは、江戸時代までは”肥前国”のように日本の中の地域を指すものだった。それが明治になってnationを指すものとなった。──東京一極集中を基礎とする日本国に対する「愛国心」。もしや東京人が叫ぶ「愛国心」とは、「東京一極地域愛」ではなかろうか(※本書では言及されていません、一読者の感想です)。地方が危ない。ひいては日本の多様な文化が危ない。地域学は危機的状況の「認識装置」(304頁)なのだ。2022/03/18

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/18414109
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品