ちくま新書<br> 聖母の美術全史―信仰を育んだイメージ

個数:
電子版価格
¥1,265
  • 電子版あり

ちくま新書
聖母の美術全史―信仰を育んだイメージ

  • ウェブストアに2冊在庫がございます。(2025年06月06日 09時35分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 新書判/ページ数 480p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480074010
  • NDC分類 702.099
  • Cコード C0270

出版社内容情報

なぜ聖母はこれほど愛されるのか? キリスト教の祈りの対象にして、西洋美術史を牽引した聖母像。その起源や隆盛、衰退から変容までを追いかける画期的な一冊。

内容説明

二〇二〇年四月、一枚の聖母像の前でフランシスコ教皇は、新型コロナと戦う連帯を全世界に呼びかけるミサを行った。今も昔も、悩み苦しむ人びとが求めるのは、「母なるもの」のイメージなのだろう。イコンをその源に持つ聖母は「受胎告知」「ピエタ」「無原罪の御宿り」など様々な主題を生み、祈りの対象としてのみならず、西洋美術史を強く牽引した。聖母像の起源から、ルネサンス、バロック、日本の南蛮美術やお掛け絵、現代美術に至るまで、その大潮流を追いかける比類なき美術史。

目次

はじめに 聖母と美術―なぜ信仰を集めるのか
第1章 聖母像の成立―イコンと黒い聖母
第2章 中世の聖母―涙と乳
第3章 ルネサンスの聖母―「美術の時代」の始まりと危機
第4章 バロックの聖母―危機の時代の幻視と爛熟
第5章 聖母像の広がり―植民地・民衆への浸透
第6章 東洋の聖母―インド・中国・日本への伝播と変容
第7章 近現代の聖母―衰退から変奏へ

著者等紹介

宮下規久朗[ミヤシタキクロウ]
美術史家、神戸大学大学院人文学研究科教授。1963年名古屋市生まれ。東京大学文学部美術史学科卒、同大学院修了。『カラヴァッジョ―聖性とヴィジョン』(名古屋大学出版会)でサントリー学芸賞など受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

110
聖母マリアをめぐり宗教と芸術の両面からの深い考察が巡らされ、正に「全史」というに相応しい素晴らしい一冊である。時代や地域によって異なる事情を丁寧に網羅しつつ、聖書では重要でないマリアが、なぜ広く信仰を集め、なぜ造形芸術と結びついたのかと問う著者の思索は広くて深い。あとがきに、宮下先生が、大学生の娘さんをガンで亡くされた話が書かれている。「聖母マリアが共感を呼んで親しまれたのは、子を産み育てる喜びだけでなく、子を失うという人間で最も深い悲しみを経験したからでもある」という本文が思い出されて、涙が止まらない。2021/12/05

アキ

100
プロテスタントに聖母信仰はない。聖母マリアは世界で最も信仰されている女神である。世界中に広まったのは、ラファエロ「聖母子像」とムリーリョ「無原罪の御宿り」の影響がある。この頃から美術の対象となり、全世界の地母神と一体化する。日本のキリシタンも聖母像が中心だが、踏み絵を西洋で行っても効果はなかっただろう。そもそも聖母は神でもないのだ。時代と共に聖母の変遷があり、それは現代にも生き続けている。あとがきで著者が吐露した娘の死にキリスト教が無力だったことに想いを馳せる。膨大な聖母の歴史は奇蹟と幻視と顕現の写し。2022/01/09

クサバナリスト

14
・「サルス・ポプリ・ロマーニ(ローマ民衆の救い)」 ・マタイ伝・ルカ伝には聖母・マリアに関する記述があるが、マルコ伝・ヨハネ伝にはない。パウロ書簡にも神の御子が「女から生まれた者」と記されるのみ。 ・聖母の描かれ方の変遷史、特に宗教改革に伴うもの、また、東洋における仏教との関りとの中で観音菩薩との融合していく流れ等、とても興味深いものがあった。2021/08/05

Francis

13
美術史家宮下規久朗先生の460頁と言う大著。キリストの母マリアのイメージから派生した「聖母」をめぐる美術について古代から現代まで語った野心的な著作。2021/12/20

泉を乱す

10
あとがきに涙😢 内容も全ページに発見があった。図書館で借りて読んだのだけど、これは改めて買って手元に置いておきたいと思う。2022/05/09

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/17971464
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品