ちくま新書<br> 女帝の古代王権史

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ちくま新書
女帝の古代王権史

  • 義江 明子【著】
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  • サイズ 新書判/ページ数 256p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480073815
  • NDC分類 210.3
  • Cコード C0221

出版社内容情報

古代天皇継承は男系にも女系にも偏らない双系的なものだった。卑弥呼、推古、持統らに焦点を当て古代王権史を一望。男系万世一系という天皇像を書き換える。

内容説明

卑弥呼、推古、持統…、古代の女性統治者/女帝はどのような存在だったのか。かつては「中つぎ」に過ぎないと考えられていたが、この四半世紀に研究が大きく進み、皇位継承は女系と男系の双方を含む「双系」的にものだったことがわかった。七世紀まで、天皇には女系の要素も組み込まれていたのだ。古代王権史の流れを一望し、日本人の女帝像、ひいては男系の万世一系という天皇像を完全に書き換える、第一人者による決定版。

目次

古代双系社会の中で女帝を考える
1 選ばれる王たち(卑弥呼から倭五王へ;世襲王権の成立)
2 王権の自律化をめざして(推古―王族長老女性の即位;皇極=斉明―「皇祖」観の形成;持統―律令国家の君主へ)
3 父系社会への傾斜(元明・元正―天皇と太上天皇の“共治”;孝謙=称徳―古代最後の女帝)
国母と摂関の時代へ向けて

著者等紹介

義江明子[ヨシエアキコ]
1948年生まれ。1971年、東京教育大学文学部史学科卒業。1979年、東京都立大学大学院人文科学研究科修士課程修了。現在、帝京大学名誉教授。文学博士。専門は日本古代史。著書に『日本古代女帝論』(塙書房、角川源義賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ばたやん@かみがた

111
「元始女性は太陽であった」は、平塚らいてうの言ですが、その言葉の様に古代日本では、女性首長も当たり前で皇室(大王家)での表れが女帝だった事を解き明かします。この時代、男女双方の系統継承が重視された他、40代以上の熟年になってから漸く共同体リーダーに擁立される「長老原理」が支配的で、同一世代内における男女問わない実力者が群臣に推戴されるのが自然であり、男系の嫡子承継が例外的(蘇我本宗家)だったことが示されるのです。その際、文献のみならず古墳、宮や寺の跡、建物の配置などに関する考古学も含めた(1/3)2021/08/22

やいっち

90
本書の内容は、「卑弥呼、推古、持統…、古代の女性統治者/女帝はどのような存在だったのか。かつては「中つぎ」に過ぎないと考えられていたが、この四半世紀に研究が大きく進み、皇位継承は女系と男系の双方を含む「双系」的にものだったことがわかった。七世紀まで、天皇には女系の要素も組み込まれていたのだ。古代王権史の流れを一望し、日本人の女帝像、ひいては男系の万世一系という天皇像を完全に書き換える、第一人者による決定版」に尽きる。2022/04/29

南北

49
推古天皇から称徳天皇までの女帝は男帝が即位するまでの「中継ぎ」とされてきた見解を批判した本です。女帝にも政治的な実力がある場合が多く、譲位後も政治的な関与を行ってきた場合があるとする見解は興味深く感じました。こうした点を双系社会という用語で捉えようとしていますが、いくつか疑問点が残りました。例えば母方の祖母の父が天皇の場合「女系」としていますが、母方をたどって女性天皇に行きつく場合が女系ですので、違和感が残りました。2021/09/24

nagoyan

20
優。日本(倭)の古代王権は父系母系の双系社会であり、また、統治者として求められる資質は長老であったとする。ここから、文献を当時の政治情勢に照らして虚心坦懐に読み解くことにより、後代(特に近代)に成立した視点から自由に女帝の姿を捉える。それは、「中継ぎ」などではなく、まさに統治する王者としての女帝の姿である。武則天や善徳・真徳など東アジア全体にも目を配り、推古、皇極=斉明、持統、元明・元正、孝謙=称徳、という女帝の流れが、形を変えて藤原明子皇太后の後宮支配を通じて摂関政治へと結びついていく流れを骨太に描く。2021/03/17

さとうしん

17
『つくられた卑弥呼』の続考。推古~孝謙・聖徳を中心に、古代の女帝が男系継承を前提とした中継ぎというような軽い存在ではなかったこと、古代の皇位継承が族内婚を前提とした男女双系的なものであり、長老女性と年少男性による共治がパターン化しつつあったこと、草壁が皇太子であったというのは後付け的な理解であることなどを論じ、天皇位について男系継承とは別の伝統があり得たことを示している。2021/03/10

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