出版社内容情報
「お前らを日本から追い出すために入管(ここ)があるんだ」。密室で繰り広げられる暴行、監禁、医療放置――。巨大化する国家組織の知られざる実態。
内容説明
二〇一四年、カメルーン人男性が医師の診察を受けられず、東日本入管センター内で死亡。二〇一八年、同センターでインド人男性が自殺。翌年、大村入管ではハンストによりナイジェリア人男性が餓死した。いったい、入管施設で何が起きているのか。東京五輪や外国人労働者の受け入れ拡大に合わせて、在留資格のない外国人の取り締まりが強化され、次々に入管施設に収容されている。二〇一九年に出入国在留管理庁へと格上げされ、ますます大きな権力を振るう「入管」の実態に迫る。
目次
第1章 夫、あるいは父の死(公園;拷問 ほか)
第2章 入管収容施設の実態(暴力による密室の支配;医療放置 ほか)
第3章 親子分離の実相、強制送還の恐怖(「ゼロ・トレランス(不寛容政策)」
強制送還の恐怖)
第4章 在留資格を求める闘い(在留特別許可;揺れる難民認定制度)
第5章 国家権力と外国人(世界の入管制度と厳格化する国境管理;出入国管理、日本の過去・未来 ほか)
著者等紹介
平野雄吾[ヒラノユウゴ]
1981年東京都生まれ。一橋大学大学院経済学研究科修了。共同通信記者。前橋、神戸、福島、仙台の各支社局、カイロ支局、特別報道室外信部を経て、2020年8月からエルサレム支局長。「入管収容施設の実態を明らかにする一連の報道」で2019年平和・協同ジャーナリスト基金賞奨励賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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