ちくま新書<br> ルポ入管―絶望の外国人収容施設

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ちくま新書
ルポ入管―絶望の外国人収容施設

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  • サイズ 新書判/ページ数 320p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480073464
  • NDC分類 329.94
  • Cコード C0236

出版社内容情報

「お前らを日本から追い出すために入管(ここ)があるんだ」。密室で繰り広げられる暴行、監禁、医療放置――。巨大化する国家組織の知られざる実態。

内容説明

二〇一四年、カメルーン人男性が医師の診察を受けられず、東日本入管センター内で死亡。二〇一八年、同センターでインド人男性が自殺。翌年、大村入管ではハンストによりナイジェリア人男性が餓死した。いったい、入管施設で何が起きているのか。東京五輪や外国人労働者の受け入れ拡大に合わせて、在留資格のない外国人の取り締まりが強化され、次々に入管施設に収容されている。二〇一九年に出入国在留管理庁へと格上げされ、ますます大きな権力を振るう「入管」の実態に迫る。

目次

第1章 夫、あるいは父の死(公園;拷問 ほか)
第2章 入管収容施設の実態(暴力による密室の支配;医療放置 ほか)
第3章 親子分離の実相、強制送還の恐怖(「ゼロ・トレランス(不寛容政策)」
強制送還の恐怖)
第4章 在留資格を求める闘い(在留特別許可;揺れる難民認定制度)
第5章 国家権力と外国人(世界の入管制度と厳格化する国境管理;出入国管理、日本の過去・未来 ほか)

著者等紹介

平野雄吾[ヒラノユウゴ]
1981年東京都生まれ。一橋大学大学院経済学研究科修了。共同通信記者。前橋、神戸、福島、仙台の各支社局、カイロ支局、特別報道室外信部を経て、2020年8月からエルサレム支局長。「入管収容施設の実態を明らかにする一連の報道」で2019年平和・協同ジャーナリスト基金賞奨励賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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どんぐり

93
日本の政府機関「入管」で行われている収容者への暴力、暴言、懲罰、監禁、医療放置など人権侵害の実態と、国の難民認定をめぐる問題をルポした本。名古屋入管で医療放置によって起きたスリランカ人女性の死亡事案は起こるべきして起きたものであることが、この本を読むとわかる。「入管」は保護というよりも拘束を行う。そこでは、人権と尊厳も守られない。オーバーステイで在留資格を失った外国人のなかには、出身国に帰れない事情を抱えた難民申請者もいる。難民鎖国ニッポンで、入管法改正がどこに向かおうとしているのか、注視しておきたい。2021/05/14

ちゅんさん

57
最近ニュースでよく耳にする“入管”についてほとんど知識が無かったので手にとった。読んでて何度もため息がもれ首を振ってしまった。ひどい酷すぎる。日本は難民条約を批准しているのに保護を求める外国人を追い返し、申請さえ受け付けようとしない。何か事が起こっても返ってくる説明は“ガイドラインを発表しているが、基準ではない”とか“総合的に判断した結果です”だ。それがまかり通る場所がこの国にある。これを知ると絶望的な気持ちになるが、絶望のまま終わらせてはいけない。2021/08/27

さぜん

53
佐々涼子氏の「ボーダー」読了後手に取った。移住連の安藤氏の講義と並行して読む。これが自国の現状かと呆れると同時に自分も含めて関心の低さに憤る。日本の経済を底支えした外国人労働者達を長居はするなと追い返す非常さ。特定技能研修と立派な名目をつけた官僚や政治家はさぞ優秀なのだろう。人権なぞ頭にないのは治安維持法の頃から全く変わらない。「おもてなし」なんてどの口が言う。そしてなぜ国際人権条約に批准しながら軽視するのか。法の軽視や権力の乱用。その行く末は歴史が物語っている。知らなかったら知る努力からだ。2022/12/08

雪月花

51
昨年のスリランカ人女性ウィシュマさん死亡事件以来、入管の現状を知りたくて読んだ本。いかに難民を受け入れる体制が日本にないかを知り、愕然とし、怒りを覚える。1980年代にはまだ難民認定数は数十%だったが、2018年には16,596人中42人という少なさで認定率は0.25%しかない。これは先進国では少なすぎる。本国で迫害を受けてやっとのことで日本にたどりついた外国人が、あまりにも非人道的な扱いを受け一家分離や死に至るケースが多く、こんな体制ではいけないと思わされるが、私達にできることはないのだろうか。2022/07/02

燃えつきた棒

46
特高も かくやと思えり おぞましき 入管のわざ この国の貌/ ETV特集「エリザベス この世界に愛を」を観て、この問題についてもっと知りたいと思い、手に取った。/ 《住宅街の公園に柔らかな日差しが降り注ぐ。風が木々を揺らし、木の間からちらちらと陽光が差し込む。モチノキ、キンモクセイ、ケヤキ‥‥‥。公園のぐるりを街路樹が囲う。ヌリエ・バリバイ(五九)は、この日も前川第5公園(埼玉県川口市)を訪れた。ブランコが揺れ、子どもたちの遊ぶ声が響く。》(第一章     夫、あるいは父の死)/2021/02/13

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