ちくま新書<br> 人事の古代史―律令官人制からみた古代日本

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人事の古代史―律令官人制からみた古代日本

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  • サイズ 新書判/ページ数 272p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480073112
  • NDC分類 322.13
  • Cコード C0221

出版社内容情報

報復左遷、飼い殺し、飼い慣らし……。天皇を中心に国を統治するため様々な人の差配が必要となった。国家の礎となる官人とその支配制度に光を当てた一冊。

内容説明

古代日本において、国家を運営するうえで律令官人制という仕組みがつくられ、緻密な評価システムに基いて天皇を中心とする官人統治がなされた。そして政治が動き出し、官人の差配も変化し、報復左遷や飼い殺しのようにみえる人事もまかりとおるようになったのだ。では、その実態はどのようなものだったのか?人が人を管理する上で起きる様々な問題を取り上げ、古代日本の新たな一面に光をあてる。

目次

第1章 国家と人事のしくみ(支配機構と支配者層;人事と行政;家柄主義とのせめぎあい)
第2章 官職に就けない官人―散位の世界(散位とは何か;皇族・貴族の家政機関と散位)
第3章 政争のあとさき(国家にとっての官人;官人にとっての官人制)
第4章 平安京と官人制の転換(平安遷都と官人社会;都城と官人制の変化;持続する官人制)

著者等紹介

十川陽一[ソガワヨウイチ]
1980年千葉県生まれ。2009年、慶應義塾大学大学院文学研究科後期博士課程単位取得退学。博士(史学)。山形大学人文社会科学部准教授を経て、慶應義塾大学文学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ホークス

41
2020年刊。律令制の官僚システム、官吏の処遇の謎を解く。興味あるテーマなので面白い。官吏は官職と位階(昇降格あり)を持つ設定だが、位階はあって官職の無い「散位」も多かった。膨張する官吏層の子弟、職にあぶれた高官、国家に寄付した豪農など多様な者が含まれる。散位の受け皿は、臨時の写経とか貴族の従者になる等、システム外の仕事。官僚社会のクッションに、有力者の掌握にと、散位は重宝された。この制度の出来は別として、凡人が凡人を治めるという現実は、何らかの便法を要求する。それで凄惨な共喰いが減るのなら意味はある。2022/06/19

びっぐすとん

16
図書館本。新聞書評見て。律令制度という古代お役人のシステムが、想像以上に複雑難解なものだったことに驚いた。「散位」も肩書きはあるけどポストがない今で言う窓際みたいなものかと思っていたが、割りとよくある現象で、ポジション再ゲットの可能性もあり、役人専用人材派遣部署からパートタイマーに出されるなど、当時も中間層の勤め人は大変だったんだな。仕組みとしては機能しなくなった後も役職名だけは明治まで残ったのも、日本人の権威好き、箔付け志向、その人の価値をはかる目安として分かりやすかったからなのか? 2020/11/28

bapaksejahtera

13
人事という誰しも関心のある事柄を主題に、律令制の初期から中世初期その崩壊迄の歴史を説く良書。唐の官制を採入れた我が国は、それを天皇家に拮抗せんとする大豪族を国家の官人秩序に取込む為に用いた。唐制では位階は官職に付随した(だが隋唐以降の科挙とは言え官僚制の過半を構成したのは門閥による)が我が国では、個人更に蔭子孫制によって、実質的に有力家系に益する制をとった。当初は行政法たる令が先行したが、刑法相当の律及びその施行令が遅れる。軌道に乗るや律令制が崩壊していく。官職名が通称として浸透する発端の記述が興味深い。2022/11/29

kawasaki

8
初期には結構しっかり行われていたらしい人事考課、制度の日唐比較、有資格無任所の「散位」の位置づけや、非常勤?な下級官吏の生活、郡司クラスの「譲り合い」など、紹介される制度運用が興味深い。また、往々にして「形骸化」といった言葉でまとめられ、中国の真似をしたけどダメだったよ、という否定的なイメージになりがちな制度の変容を捉えなおす。位階によって序列づけるシステムが社会に根を下ろし、庶民に至るまでナニ兵衛・ナニ右衛門と名乗るようになるのであるから、やはり大きな制度の導入であったのだなあと改めて思うなど。2020/09/13

Mentyu

6
古代日本の律令官人制について、現段階の研究状況をまとめている。特に筆者の専門領域である散位について詳しい。日本古代史をやっていれば散位という言葉を目にすることは少なくないが、同時にそこまで意識が向かない対象でもある。そんな散位の職掌と内実を分析することで、律令国家の運用体制を明らかにしようとする本書はなかなか興味深いものだった。2020/11/04

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