出版社内容情報
漢字の熟語である「漢語」は、中国から日本に伝来し、また日本から中国へ輸出もされてきた。本書は様々な漢語の来し方を探求し、秘められたドラマを描きだす。
内容説明
漢字による熟語である「漢語」。その中には、中国でできたものと、日本でできたものがあり、実は来歴が謎に包まれたものが多くある。銀行の「行」、電池の「池」、盆地の「盆」…それらの字はそもそもどんな意味だったのか?「文明」「文化」が日本から中国に渡った漢語というのは本当か?中国では「手紙」がトイレットペーパーを意味する?ひとつのことばの背景には、それをつくった人がおり、海を越えて運んだ人がおり、使う人がいる。本書は、さまざまな漢語の来し方を、情熱をもって探求し、普段使っている言葉の本来の意味、そしてそこに秘められたドラマに迫る一冊である。
目次
序章 漢語の日中往来
第1章 「電池」になぜ「池」がつくのか?―身近な用語の謎
第2章 「文明」「文化」は日本からの逆輸入?―日本から渡った漢語
第3章 「半島」「回帰線」はどうできたか?―日本での漢語のつくられ方
第4章 なぜ「熱帯」は「暑帯」ではないのか?―中国での漢語のつくられ方
第5章 「空気」は日中双方でつくられた?―成り立ちに謎がある漢語
終章 日本語と中国語のあいだで
著者等紹介
荒川清秀[アラカワキヨヒデ]
1949年兵庫県生まれ。愛知大学地域政策学部教授、博士(文学)。専門は日中対照研究、近代の日中語彙交流、現代中国語の文法と語彙。中国語教育学会会長、日本中国語学会副会長・理事を歴任。1990年、1997年、2008年NHKラジオ中国語講座講師。2009年、2010年Eテレ「テレビで中国語」講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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