内容説明
拡散される「フェイクニュース」「ステマ」「粘着」「炎上」。ネットはウソと悪意に満ちあふれ、気軽な投稿がたちまち炎上する危険な空間…ではありません。ウソを見破り、悪意をかわし、あなたの声を正しく届けるための超簡単テクニックがここにある!情報の「正体」から炎上の鎮火術、粘着の上手な撃退法まで、講演回数二〇〇〇超の「ネットの達人」が送る、ネットで「勝つ」ための情報受信・発信マニュアル決定版。
目次
第1部 すべてはホントでウソでした(情報の正体;誰が得をするのか;この表現がヤバい;ウワサを信じちゃいけないの?;すべてはホントでウソでした)
第2部 戦う情報リテラシー(沈黙は金じゃない;任天堂の倒し方;批判しないと死んじゃう人たちへ;情報の達人は知っている)
著者等紹介
小木曽健[オギソケン]
1973年生まれ。グリー株式会社社会貢献チームマネージャー。情報教育部門の責任者として勤務する傍ら、全国の学校・企業・官公庁などで年間300回を越える講演を行い、40万人以上に「ネットで絶対に失敗しない方法」を伝えている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
68
一歩引いたところからネット情報を見る大切さ、炎上してしまったときの対処法など、具体例が豊富で面白く読める。検索の技術や正しい情報源に当たるという解決策を勉強している身として参考になった。2019/09/22
hatayan
33
「真実」は発信する人の数だけある。情報を客観的に見極めるにはそれで誰が得をするのか、なぜ発信したか意図を考える。固定客を集めるために意図的に炎上を起こす猛者もいる。 公開範囲が友達限定でもSNSに一旦掲載すると取消は困難。掲載する内容は自宅玄関のドアに貼っても支障ないものにとどめるべき。情報を発信する側には批判や異論を受け止める責任が伴う。気に入らない意見に対して反論はOKだが否定はNG。 炎上したときに対応した事例の紹介などもあり、SNS全盛の今だからこそ読みたい情報リテラシーの入門書となっています。 2019/10/20
ばりぼー
26
情報には、発信者の「個性・思い込み・偏り」が含まれうる。したがって全ての情報は「本当」も「真実」もない、ただの「情報」である。情報には必ず発信者にとっての「動機・目的・メリット」がある。また、その情報が自分に「不利益」をもたらす場合は隠蔽される。その情報で誰が得をし、誰が損をするのかを検証すると、その情報の「発信源」「目的」「発信者の立ち位置」が見えてくる。情報には様々な「トリック」や「錯誤」が存在する。また人は無意識のうちに情報の選り好み、スクリーニング(ふるい分け)を行っている。2021/11/02
><
20
初版2019年。ネット上の嘘を見抜けるようになるために。わかりやすい表現でとても読みやすいです。今の時代、小木曽さんがおっしゃる「情報リテラシー」は生きるための力だと思いました。習得できるようにがんばりたいです。2021/11/05
hk
20
情報とは根源的に虚妄である。 どういうことか? まず事象があり、人がそれを認識したものが情報である。この認識というプロセスが曲者。認識する際にはどうしても感情が先行し、感情に引っ張られて事象のいい所どりがおこる。結果、認識した段階で事象は大きく曲解されているのだ。だから情報というものは根源的に虚妄だといえる。この認識による事実の瓦解効果を話しの枕に、昨今流行りのフェイクニュース問題に切り込んでいく。…と小難しくなってしまったが、本書は簡明な語り口で好感がもてる。ネットと上手く向かい合うための優しい指南書だ2019/12/05