内容説明
日本の農業には、今大きな危機が迫っている。一般に農業問題というと、低い自給率、農家の減少、農家の高齢化、担い手不足、耕作放棄地の増大、農地の減少などが思い浮かぶが、実はこれらは大きな問題ではない。最大の問題は「国際競争力のなさ」だ。日本にとっていちばん参考になるのは今や農業大国となったイスラエル。センサーやIoT、衛星画像、クラウドシステムを使った最先端技術を駆使したイスラエルの農法を学べば、日本の農業問題はほとんど解決できる。
目次
第1章 日本に迫りつつある危機(日本人は日本の農業を誤解している?!;日本とイスラエル、生産量の比較 ほか)
第2章 すべてを解決する新しい農業の形(日本農業の本当の問題;地産地消をしたいのなら、輸出をしなくてはならない ほか)
第3章 最先端ICT農業とは―イスラエル式農業(イスラエルの厳しい条件;イスラエル農業を支える根幹―ドリップ潅漑 ほか)
第4章 イスラエル式農業の日本への応用実験(ドリップ潅漑による露地ピーマン栽培、その意義;ピーマン栽培実験の結果 ほか)
第5章 近未来の農業の形(変わらざるを得ない農業の形;AI農業の姿とは ほか)
著者等紹介
竹下正哲[タケシタマサノリ]
拓殖大学国際学部教授。北海道大学農学部、北海道大学大学院農学研究科で学ぶ。博士(農学)。大学院在学中に小説で第15回太宰治賞受賞。民間シンクタンク、環境防災NPO、日本福祉大学などを経て、拓殖大学国際学部へ。日本唯一の「文系の農業」として知られる国際学部農業コースの立ち上げに尽力し、栽培の実践を重視した指導を行っている。かつて青年海外協力隊でアフリカに行ったことをきっかけに、世界中のフィールドを回り、海外の農業現場に精通している。2015年に初めてイスラエルを訪問し、衝撃を受けた。主なフィールドはイスラエルとネパール(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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