ちくま新書<br> 路地裏で考える―世界の饒舌さに抵抗する拠点

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ちくま新書
路地裏で考える―世界の饒舌さに抵抗する拠点

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  • サイズ 新書判/ページ数 224p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480072368
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0295

出版社内容情報

様々なところで限界を迎えている日本。これまでシステムに背を向け、半径三百メートルで生きていくことを決めた市井の思想家がこれからの生き方を提示する。

内容説明

人々はみな「いまだけ」「ここだけ」「お金だけ」という世界を生きるようになっている。そこで効率よく生産し、可処分所得を稼ぐことこそが「よいこと」とされ、それらができないものは弱者として切り捨てられていく。しかし、そういったシステムでは誰もが幸せになることはできない。そこで、本書では生活者の視点からそれらのシステムを捉え返し、いかにして乗り越えることが可能なのかを様々な事例から明らかにしていく。

目次

第1章 路地裏の思想(経済成長していく時代のシンボル―『あしたのジョー』から『釣りバカ日誌』まで;家族が崩壊した時代の新しい共同体;成長よりも持続を主眼にした経済―乞食の思想 ほか)
第2章 映画の中の路地裏(明日から世界が違って見える―『オアシス』;生き延びるためのコミュニティ―『湯を沸かすほどの熱い愛』と『万引き家族』;文明という悪魔―『コイサンマン』 ほか)
第3章 旅の途中で(鳥と熊と山姥と―姥湯温泉;『乱れる』の舞台を歩く―銀山温泉;映画館と織物の余韻―青梅 ほか)

著者等紹介

平川克美[ヒラカワカツミ]
1950年東京生まれ。著述家、早稲田大学講師。2014年3月より池上線荏原中延に「隣町珈琲」を開き、店主となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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とよぽん

24
平川さんの、絵画についての文章が面白かった。また、いつもの(?)映画について熱く語る文章も。特に韓国映画を絶賛しているのが興味深い。「あとがき」によると、近年はガンの組織検査を受けるなど健康不安が周辺に・・・。それにしても、憲法ソングにはあきれる。政治家が声高に叫ぶことはウソや誤魔化しばかり。また、前回の東京五輪にともなう乱開発で、東京の情緒的環境が大きく損なわれたと、これこそ路地裏の視点。世界の饒舌さに決して飲み込まれてはいけないと思った。2019/10/28

風に吹かれて

19
「第1章 路地裏の思想」を読みながら思ったこと。 異次元の少子化対策を政府は検討するらしい。「異次元」のものをこの世にどうやって実現するのか知らないが、中身がないものを異様な言葉で表現することに接することが少なくなく、慣れとは恐ろしいもので、少しのインパクトも感じなかった。慣れさせることが政治家の目的かも知れないので、慣れないようにしなくては、と思う。  人口減少社会になった今、成長を声高に叫ぶより社会を持続させていくことに意を用いることが大切だ。 →2023/01/21

チェアー

13
路地裏から社会を見ると、見逃していた空気やにおい、温度を感じることができる。「べき」で語るのではなく、生きることから自然に出てくることばで物事を考えること。ただ、映画とか温泉地の感想がでてくる後半はいかがなものかと。2019/09/05

まこみや

6
第一章の現代の政治や世相に対する、著者の批判、考察はいちいち納得できるものだ。確かに、戦後これほどまでに言葉が毀損され、義が蹂躙された時代があっただろうか。為政者が声高に語ることは、およそ嘘か隠蔽に過ぎないと思って間違いない。第二章のお勧めの「映画」は参考になった。まだ見ていないものが多くあったので、これから見てみたいと思っている。2019/10/16

amanon

4
還暦を超え、古希に差し掛かる。両親はとうに亡くなり、親しかった友人はもちろん、子供世代の人間の死も目の当たりにする…別にそんなことまで書かれていないが、まさに古希に差し掛かろうとしている著者の文章を読んでいると、そんなことをつい考えてしまいたくなる。令和も三年目を迎えた昨今。良くも悪くも昭和が遠くなっていくが、そうした中でも、古き良き時代の名残が今もひっそりと息づいているという記述に会うと、何とも言えずホッとする。個人的にとりわけ痛烈に映ったのは、後書きにおける著者の闘病記。体が資本と再認識した次第。2021/05/27

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