出版社内容情報
眼を覆いたくなるほど凄まじい官僚の劣化。組織構造、意思決定、情報公開法や公文書管理法など、官僚統制のシステムを問いなおし、“政権主導”の暴走をえぐる。
内容説明
官僚や官僚機構の劣化は、眼を覆いたくなるほど凄まじい。歴史への責任をともなう公文書の改竄、数々の立法および行政上のエビデンス(根拠)の捏造。エリート官僚たちによって勤勉に偽装作業が繰り返されていた事実が、次々と発覚している。いつから日本の官僚機構は、これほどまでに壊れてしまったのか。人事をふくめた組織構造、意思決定、情報公開法や公文書管理法など、官僚統制のシステムを問いなおし、「官邸主導」の暴走をえぐる。
目次
序章 官僚制を揺るがす公文書管理(官僚機構の「危機感」;前代未聞の決裁文書の改竄 ほか)
第1章 官僚制の組織構造と行動(戦後民主改革と調和しているのか;官僚制組織に内在する非民主的構造 ほか)
第2章 官僚制の意思決定と情報公開法・公文書管理法(情報公開法の制定と論点;遅れてきた公文書管理法の制定 ほか)
第3章 政権主導の意思決定システムと官僚制(安倍政権の「官から政」とは;政権主導の装置としての内閣官房強化と有識者会議 ほか)
終章 壊れる官僚制をどうするか(「政権主導」の功罪;「政治主導」の意義を取り戻す ほか)
著者等紹介
新藤宗幸[シンドウムネユキ]
1946年神奈川県生まれ。千葉大学名誉教授。中央大学大学院法学研究科修士課程修了。専攻は行政学。東京市政調査会研究員、専修大学法学部助教授、立教大学法学部教授、千葉大学法経学部教授、後藤・安田記念東京都市研究所理事長などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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