ちくま新書<br> 闇の日本美術

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闇の日本美術

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  • サイズ 新書判/ページ数 224p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480071682
  • NDC分類 721.023
  • Cコード C0270

出版社内容情報

こ、怖い…。思わず目を背けたくなる死・地獄・病など闇が描かれた中世日本絵画。数十点の図版を読みとき当時の思想を解説する。こ、怖い…。思わず目を背けたくなる死、鬼、地獄、怪異、病、など闇が描かれた中世日本絵画の数々。その背景にある思想を数十点の図版とともに解説する。

山本 聡美[ヤマモト サトミ]
著・文・その他

内容説明

日本の古代・中世絵画には苦しみ、恐れ、悲しみ、嫉妬、絶望など、世界の暗部をのぞき込むような主題が散見される。本書では絵巻や掛幅画に描かれた闇について、仏教思想や身体観、歴史的事件などを手がかりに「地獄」「鬼と怪異」「病」「死」「断罪」「悲しき女」の各テーマに分けて、よみといていく。日本人は生老病死をどうとらえ、どう描いてきたのか。暗闇からの日本美術入門。

目次

プロローグ 闇
第1章 地獄
第2章 鬼と怪異
第3章 病
第4章 死
第5章 断罪
第6章 悲しき女
エピローグ 光ある方へ

著者等紹介

山本聡美[ヤマモトサトミ]
1970年、宮崎県生まれ。共立女子大学教授。専門は日本中世絵画史。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得満期退学。博士(文学)。大分県立芸術文化短期大学専任講師、金城学院大学准教授、共立女子大学准教授を経て、2013年より現職。著書に『九相図をよむ 朽ちてゆく死体の美術史』(KADOKAWA、平成27年芸術選奨文部科学大臣新人賞・第14回角川財団学芸賞を受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

60
地獄や鬼、怪異といったこの世ならざる恐怖から病や死といった人間苦まで、中世美術に描かれた恐怖を解説した一冊。絵そのものの解説より描かれたものの文化的背景、社会的背景を読み解く事が中心となっているように思える。いずれも興味深い主題ばかりなのだが、それぞれに割く頁数が少ないためかいまいち食い足りない。地獄絵、九相図にしても小町の流離譚にしても、それだけで一冊の本に値すると思えるものばかりだしなあ。著者があとがきで述べているように、本書を取っ掛かりとして興味のある分野を読み進めていくのが正しい使い方とも思えた。2018/10/06

Norico

26
中野京子さんの怖い絵シリーズみたいな感じで、日本の絵を紹介してくれるのかと気楽に手にとったら、とっても難しかった。そして、日本の絵巻物は損傷が激しいせいか、紹介してる絵の細部までよく分からずで残念。十王や地獄草紙、あと道成寺なんかの女性の情念の話は面白かったです。2019/08/26

みこ

20
平安から中世にかけての日本人の死生観や宗教観を紐解く言わば「怖い絵・日本版」 まるで中野京子氏の著作を読むように楽しめました。ただし、それはあくまで文章の話。中野氏の本は一枚の絵をもう少し大きくカラーで載っていたんだけどな。仕方ないから国立博物館蔵の「地獄草子」や「後三年合戦絵巻」は実物を観に行くとしますか。2018/10/13

有理数

17
日本美術、とりわけ仏教からの影響が多大な古代から中世にかけての絵画に描かれた「闇」に迫る一冊。大変に面白い。確かに怖い絵たちが並んでいるが、悪戯に恐怖を煽るものではない。「悪」ではなく「闇」であり、光に対する形で生まれざるを得なかった暗がりと退廃、栄光盛衰が表出する。「地獄」の閻魔大王や、天狗、鬼。病と死。想いが募ったばかりに悲劇に向かう女たち。どれも面白い題材が多いが、初見だった「道成寺縁起」の項目が面白かった。男を追いかけて龍になるというお話もそうだが、この絵巻の絵のインパクトは凄い。2020/06/23

umeko

17
「粉河寺縁起絵巻」の章が面白かった。著者も書いているが、長年研究対象だった作品とそうではない作品があり、内容に濃淡があったが、古代・中世の宗教観・生死観が面白い。2019/03/14

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