出版社内容情報
古代中国の古典「老子」。その謎に包まれたテキストを明解な現代語に解きほぐし、老子像を「保守主義」という視点から刷新する。古代中国の古典「老子」。二千年以上も読み継がれてきたそのテキストを明解な現代語に解きほぐし、老子像を「保守主義」という視点から刷新する。
保立 道久[ホタテ ミチヒサ]
翻訳/解説
内容説明
中国古代の社会に深く根ざした『老子』。そのテクストは、人の生死を確かな目で見つめ、宇宙と神話の悠遠な世界を語り、世のために恐れずに直言する、苛烈な戦国時代を生きた一人の思想家の姿を伝えている。この大古典を少しでも読みやすく、深く味わうために、本書はテーマによって内容を整理し、謎に包まれたテクストを明快に解きほぐす。二千年以上も読み継がれてきた中国の精髄へ、大胆かつ精密に接近し、そこに日本の神話と神道の原型を発見する。
目次
序 老子と『老子』について
第1部 「運・鈍・根」で生きる(じょうぶな頭とかしこい体になるために;「善」と「信」の哲学;女と男が身体を知り、身体を守る;老年と人生の諦観)
第2部 星空と神話と「士」の実践哲学(宇宙の生成と「道」;女神と鬼神の神話、その行方;「士」の矜持と道と徳の哲学;「士」と民衆、その周辺)
第3部 王と平和と世直しと(王権を補佐する;「世直し」の思想;平和主義と「やむを得ざる」戦争;帝国と連邦制の理想)
著者等紹介
保立道久[ホタテミチヒサ]
1948年東京生まれ。専攻は日本史。国際基督教大学教養学部卒業。東京都立大学大学院人文科学研究科修了。東京大学史料編纂所元所長。現在、同大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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壱萬参仟縁
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