出版社内容情報
「ファンベース」とは、ファンを大切にし、ファンをベースにして、中長期的に売上や価値を上げていくマーケテイングの考え方である。
内容説明
人口急減やウルトラ高齢化、超成熟市場、情報過多などで、新規顧客獲得がどんどん困難になっているこの時代。生活者の消費行動を促すためには「ファンベース」が絶対に必要だ。それは、ファンを大切にし、ファンをベースにして中長期的に売上や価値を上げていく考え方であり、その重要性と効果的な運用の方法を、豊富なデータや事例を挙げて具体的に紹介する。『明日のプランニング』に続く、さとなおの最新マーケティングの必読書。
目次
第1章 キャンペーンや単発施策を、一過性で終わらせないために
第2章 ファンベースが必然な3つの理由
第3章 ファンの支持を強くする3つのアプローチ―共感・愛着・信頼
第4章 ファンの支持をより強くする3つのアップグレード―熱狂・無二・応援
第5章 ファンベースを中心とした「全体構築」の3つのパターン
第6章 ファンベースを楽しむ(もしくは実行の際のポイントの整理)
著者等紹介
佐藤尚之[サトウナオユキ]
1961年東京都生まれ。(株)電通にてマス広告、ネット広告、コミュニケーション・デザインなどに携わったあと、2011年に独立。コミュニケーション・ディレクターとして、(株)ツナグ代表。コミュニティ主宰・運営として、(株)4th代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はっせー
151
マーケティングに興味を持ちこの本がおすすめだと書いてあり読んでみた。ファンがいかに大事であり時間をかけて向き合う必要があるということがわかった!ビジネスにおいて顧客が大事である。だが1回しか買わない人と長く買ってくれる人を同じ顧客という区分に入れるのはおかしい。ファンやコアなファンは重要だとこの本は書いてある。新規顧客を獲得したいがこれからの日本の人口は右肩下がりで減っていく。そんな中で企業が長く愛されるために必要な方法がファンベースである。私の会社のファンを増やすためにまずは傾聴をしていきたい!2021/06/13
佐島楓
56
新規顧客を獲得することに注力するより、元からの製品のファンを大事にせよというコンセプト。シンプルだが、今日のウェブ時代に即したマーケティング戦法だと思う。著者の語り口が独特で面白い。 2018/02/15
takam
31
AppleとかSonyは昔からファンを作ってビジネスをしているし、最近だとMazdaがブランドとしての価値を上げているのはファンを作っているからと推測できる。ファンは居酒屋の常連さんみたいなもので、基本的にお客さんになるが、自然に居酒屋の仕事も一緒にしてくれる頼りになるお客さんという感じ。製品開発の現場でもコメントを出し、ファンイベントにも自費で出席してくれる。昨今は流行が変わりやすく、オンラインでつながりやすいからこそ、こういうった有機的なつながりが大事なのだろう。2020/07/25
にいたけ
26
作者は広告業界では有名な方。彼が「広告を闇雲にだしても商品は売れない」という。自社のファンが何を望んでいるのかファンに問えという。そのファンに受け入れられる広告戦略を立案すべきだと。とてもよくわかる話であった。会社が考えていることと自社を好きなファンがどう思っているかは聞いてみないとわからない。そこは仮説を立てずに傾聴しないとね。物が売れない時代に売り方を基本から見直す本。2020/10/26
デビっちん
24
マーケティングを新規顧客の売上ツールと考えていたら一読することをオススメします。現代日本の未来で重要なのは、新規の顧客ではなくファンであることを解説してくれていましたー。成功し続けている人は形は違えど、ファンベースの考えを実行していることに気づきました。2019/10/30