ちくま新書<br> アベノミクスが変えた日本経済

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ちくま新書
アベノミクスが変えた日本経済

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  • サイズ 新書判/ページ数 256p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480071231
  • NDC分類 332.107
  • Cコード C0233

出版社内容情報

「三本の矢」からなるアベノミクスは、日本経済の長期デフレ脱却に成功しつつある。その現状を読み、今後の「出口戦略」を提示する。

野口 旭[ノグチ アサヒ]
著・文・その他

内容説明

「経済最優先」そして「デフレ脱却」をスローガンに掲げた第二次安倍晋三政権発足から約五年。「三本の矢」からなるアベノミクスは、一九九〇年代以来の長期デフレによって縮小均衡に陥っていた日本経済を、本来あるべき成長軌道に引き戻すことに成功しつつある。世論調査等ではいまだ評価の低いアベノミクスだが、経済学的に検証を行えば、十分「日本経済を変えた」と言って差し支えない。本書は、その真実を論理とデータによって示しつつ、さらに、デフレ脱却が完遂されたあかつきには必要となるアベノミクスからの「出口戦略」をどう考えるべきかを提示する。

目次

第1章 アベノミクスとは何だったのか(アベノミクスが取り戻そうとしたもの;縮小均衡に陥っていた日本経済 ほか)
第2章 世界大不況とアベノミクス(遅れてきた大不況克服策としてのアベノミクス;世界大不況の発端―サブプライム問題からリーマン・ショックへ ほか)
第3章 異次元金融緩和政策の真実(黒田日銀の異次元金融緩和は「失敗」したのか;黒田日銀が物価目標達成を延期した真の理由 ほか)
第4章 雇用政策としてのアベノミクス(日本経済はいつ完全雇用を達成するのか;日本は若年層の雇用格差を克服できるのか ほか)
第5章 経済政策における緊縮と反繁縮(日銀債務超過論の不毛;国債が下落しても誰も困らない理由 ほか)

著者等紹介

野口旭[ノグチアサヒ]
1958年生まれ。東京大学経済学部卒。同大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。専修大学経済学部教授。専門は国際経済学、経済政策。主な著書に『昭和恐慌の研究』(共著、東洋経済新報社、2004年。日経・経済図書文化賞受賞)等(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

33
金融恐慌は民間金融機関が先を争うように安全資産である現金を確保しようとする結果として生じる。現金の奪い合いこそが、金融恐慌の本質である(097頁)。デフレ予想を打ち砕くことが必要。物価の調整に最も大きな責任を持つ中央銀行が「金融緩和を通じて必ずインフレを実現させる」ということを人々に信じ込ませる以外にはない。いつまでに実現させるという「期限の約束」が必要(126頁)。重要なのは日銀バランスシートの縮小という意味でのテーパリング「出口」は、長期金利引き上げの結果として、自ずと実現されるという点(152頁)。2018/05/25

ちさと

28
ノーベル賞推薦の話で盛り上がってまいりました。安部さんのやり方が生理的に受け付けないというのは、政治家だから仕方がない側面もありますよね。清廉潔白でいってることの筋が通っていても、統率がとれないと結果が最悪。清濁あわせのむ、というのがこの場合、一番よい表現かな。民主党のように無能な政治家よりも、多少悪くても安定して政治を回してくれるほうがよい。だから嫌われていても、安部さんは選挙に負けない。良くも悪くも実績があるから。それはだれも否定できない。首相からすれば批判なんて、負け犬の遠吠えでしかないのかも。2019/02/19

Francis

19
アベノミクス支持のケインジアンにより書かれたアベノミクスの検証本。著者の野口先生は前著「世界は危機を克服する」を読んでいるが、理論的水準の極めて高い人。それだけにこの本を読むには相当の経済学の知識が必要なのだが、知識をきちんと身に着けていれば、この本が優れた本であることがよくわかるはず。1997年の橋本内閣による消費税引き上げによる緊縮財政に始まる長期不況が異次元緩和策と呼ばれるケインズ流の金融政策により需要回復につながり日本経済の復活につながったことを理論とデータを示して見事に論証している。2018/07/24

Francis

12
ある経済系の勉強会で課題本になっていたので再読。以前高く評価していたが、安倍内閣の統計不正により賃金統計に疑問が出たので評価を変えた。読み直してみると、野口先生のアベノミクス導入前の日本経済の分析はかなり正しい。そしてアベノミクス導入後の日本経済についてもかなり慎重なトーンが伺える。野口先生がアベノミクスは成功しつつある、と判断したのは雇用が回復し、これから賃金が上がる、と言う見通しを不正発覚前の統計から導いたから。ただ雇用回復については小野善康先生が別見解を出しており、そちらが正しいと思われる。2019/04/07

筑紫の國造

9
批判する声が目立つが、「アベノミクス」についてきっちりと評価した本。様々な誤算や困難に直面しつつ、「アベノミクス」は確実に日本経済を良い方向に変えた。著者の論理は説得力に富み、首肯できる。「日本はまだまだやれる」という「悲観の罠」からの脱脚こそ、この経済政策の真骨頂だったのかもしれない。ただ、本書はかなり真面目な経済政策の本なので、「簡単に読める」とはいかない。専門用語や経済の論理が「当然知っている」ものとして語られ、どんどん先へ進んでゆく。自分も、相当な部分理解できなかった。脚注でもあればよかったのだが2018/05/27

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