出版社内容情報
キューバ社会主義革命の英雄と、スペイン反革命の指導者。二人の独裁者には密かなつながりがあった。未開拓の外交史料を駆使して冷戦下の国際政治の真相に迫る。
内容説明
社会主義革命を成し遂げたキューバの英雄カストロ、スペイン人民戦線を打倒し長く独裁体制を敷いたフランコ。一見したところ正反対の両者には密かな、そして強いつながりがあった。強固な反米意識と愛国心、そしてスペイン・ガリシア地方にルーツを持つこの二人に注目してこそ、初めてキューバ革命以降のアメリカ・キューバ・スペイン間の複雑な外交関係が読み解けるのだ。未開拓の外交史料を駆使して、冷戦下の国際政治の舞台裏を明かし、危機を回避した二人の実像に迫る。
目次
序章 三角関係―キューバ・スペイン・米国
第1章 対比列伝―正反対に見える二人の共通項
第2章 形容矛盾―革命前後のキューバとカストロ
第3章 独立自尊―カストロ・キューバをめぐるスペインの独自外交
第4章 遠交近攻―国際社会におけるキューバとスペイン
第5章 大義名分―大義ある人々からプラグマティストへ
第6章 世代交代―ポスト・フランコ=カストロ時代
終章 万物流転―歴史に名を残すのは
著者等紹介
細田晴子[ホソダハルコ]
東京外国語大学外国語学部スペイン語学科卒業。スペイン国立コンプルテンセ大学歴史学博士。外交官として、在スペイン日本国大使館などに勤務ののち、現在は日本大学商学部准教授。専門はスペイン史・国際関係史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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