ちくま新書<br> カストロとフランコ―冷戦期外交の舞台裏

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カストロとフランコ―冷戦期外交の舞台裏

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  • サイズ 新書判/ページ数 256p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480068866
  • NDC分類 319.591
  • Cコード C0231

出版社内容情報

キューバ社会主義革命の英雄と、スペイン反革命の指導者。二人の独裁者には密かなつながりがあった。未開拓の外交史料を駆使して冷戦下の国際政治の真相に迫る。

内容説明

社会主義革命を成し遂げたキューバの英雄カストロ、スペイン人民戦線を打倒し長く独裁体制を敷いたフランコ。一見したところ正反対の両者には密かな、そして強いつながりがあった。強固な反米意識と愛国心、そしてスペイン・ガリシア地方にルーツを持つこの二人に注目してこそ、初めてキューバ革命以降のアメリカ・キューバ・スペイン間の複雑な外交関係が読み解けるのだ。未開拓の外交史料を駆使して、冷戦下の国際政治の舞台裏を明かし、危機を回避した二人の実像に迫る。

目次

序章 三角関係―キューバ・スペイン・米国
第1章 対比列伝―正反対に見える二人の共通項
第2章 形容矛盾―革命前後のキューバとカストロ
第3章 独立自尊―カストロ・キューバをめぐるスペインの独自外交
第4章 遠交近攻―国際社会におけるキューバとスペイン
第5章 大義名分―大義ある人々からプラグマティストへ
第6章 世代交代―ポスト・フランコ=カストロ時代
終章 万物流転―歴史に名を残すのは

著者等紹介

細田晴子[ホソダハルコ]
東京外国語大学外国語学部スペイン語学科卒業。スペイン国立コンプルテンセ大学歴史学博士。外交官として、在スペイン日本国大使館などに勤務ののち、現在は日本大学商学部准教授。専門はスペイン史・国際関係史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

114
米大統領選では候補者のルーツが話題となるが、冷戦時に東西両陣営の独裁者として知られたカストロとフランコは同じスペインのガリシア地方が故地だった。共に対米関係に緊張をはらむ国の指導者としてイデオロギーと無関係に国交を維持し、カトリックという共通基盤を引き込むことで冷戦下の国際外交で独自の地位を占め得た。立場を異にしても二人は相手を同じガリシア人であり、ガリシア的な独立自尊のプライドを持ち主と認識していたからこそ、一度も会わぬまま政策が絡み合って成果を上げた。両者が尊敬し合っていたとの推測は間違いないだろう。2024/09/15

浅香山三郎

19
フィデル・カストロが亡くなる前から読んでゐたのだが、期せずしてタイムリーな読書になつた。これまで、キューバからみた米国、あるいは反フランコ派からみたスペイン内戦といふやうな本はあつたが、フランコのスペインとカストロのキューバの冷戦期の関係の機微を描いた本書のやうな視点は新しい。ガリシア人気質、カトリック(バチカン)、亡命スペイン人、地中海の要としてのスペイン。色々な補助線を引いてみることで、イデオロギーの全く違ふ両者の興味深い連帯感の実相が見へてくる。ラウルのキューバは今後どうなるのだらう。2016/11/30

coolflat

19
冷戦期、米国はソ連に対する地政学的重要性から、スペインに基地を設置し、スペインを国際的孤立から救った。しかしスペインはそうした米国に対し、無謀にも独自外交を展開した。その最たるものがキューバ政策だった。米国がキューバと国交を維持しないよう圧力をかけてきたにもかかわらず、フランコ・スペインはカストロ・キューバと外交関係を維持し続けた。なぜか。理由はカストロとフランコの秘められた四つの関係性にある。一つ目は故郷としてのガリシア、二つ目はスペイン内戦とゲリラ戦、三つ目は反米主義と愛国心、四つ目はカトリック、だ。2016/07/26

skunk_c

16
元外交官の著者が、片や「共産主義」国家のカリスマ的リーダー、片やファシズムと手を結んだ独裁者という、一見対極にあるような両政権が、冷戦時代に国交を維持してきたのはなぜかという疑問から、この両者のつながりを、ガリシア、カトリック、対アメリカなどの視点から丹念に資料を掘り起こして明らかにしようとした好書。両者とも国内的には言論の自由を認めていないが、モラルを重視し、長期的展望から大義ある政治を行ったと説く。そして単純な二分法から外交を考える危うさや、第三国を位置づけることによって見える関係など、示唆に富む。2016/05/07

シンショ

10
冷戦とかイデオロギーとか対立軸をはっきりさせた方がイメージを膨らませやすいので、どうしても思考が偏りがちになりやすい。本書を読んでこの両者(または両国)の関係を見ているとそんなに単純な区別だけで国家を運営できるものではないということを知らされた。 個人的にフランコ政権時代のスペインに関しては殆ど無知で、「フランコ独裁政権」というステレオタイプのイメージだけだったものを覆された。ただ、まだ全体像を把握できるほどの知識がないためもう少し勉強しなおしてから再読をしてみたい。2022/01/22

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