ちくま新書<br> 迷走する民主主義

個数:
電子版価格
¥935
  • 電書あり
  • ポイントキャンペーン

ちくま新書
迷走する民主主義

  • 森 政稔【著】
  • 価格 ¥1,100(本体¥1,000)
  • 筑摩書房(2016/03発売)
  • ゴールデンウィーク ポイント2倍キャンペーン対象商品(5/6まで)
  • ポイント 20pt
  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年05月04日 15時46分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 新書判/ページ数 352p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480068811
  • NDC分類 311.7
  • Cコード C0231

出版社内容情報

政権交代や強いリーダーシップを追求した「改革」がもたらしたのは、民主主義への不信と憎悪だった。その背景に何があるのか。政治の本分と限界を冷静に考える。

内容説明

戦後政治の根本的欠陥を清算するべく、民主党への政権交代はなされた。だが、政策の迷走や権力恣意的な運用により支持を失い、「改革の改治」は無残な結末へといたる。あとに残されたのは、自民党政権の圧倒的独走と、代表民主制への失望感だけだった―。政権交代とその後の政治はなぜ失敗したのか。その背景には、現代の世界的大変動のなかでデモクラシーが直面する困難がある。民主主義の意義と限界を思想的に問いなおし、日本政治の閉塞状況を打破するための条件を示す。

目次

1 民主主義の苦境(「民主主義の終わり」、それとも「民主主義の過剰」?;政治の対立軸はどこにあるか;資本主義vs.民主主義?)
2 政権交代と日本の民主主義(戦後日本政治のあゆみ―政権交代まで;政権交代とその後の政治;民主党政権の失敗―その政治思想的検討;民主主義とは何か―政治の多様な側面)
3 民主主義の思想的条件(「ポスト物質主義」の政治―その意義と限界;知の変容と民主主義;有限で開かれた社会へ)

著者等紹介

森政稔[モリマサトシ]
1959年生まれ。東京大学法学部卒業。同大学大学院法学政治学研究科博士課程中退。筑波大学社会科学系講師などをへて、現在、東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻教授。専攻は政治・社会思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

38
専門家vs.市民(270頁~)。市民も科学や経済、法律などに関する基礎知識を有することが複雑な社会で政治判断を誤らせないために、いっそう必要。科学知を市民向けに解説するインタープリターの役割が重要。市民として有すべき、専門知とは性格の異なる実践知が要請される(275頁)。秘密が守られるためには、何が秘密で、その存在そのものが隠されることが必要。公開と秘匿の逆説(311頁)。個人化と全体化は相互に依存し合って進行していることに着目する必要がある(315頁)。2016/07/02

Miyoshi Hirotaka

25
専制君主から権力を奪取した一瞬を除けば、民主主義は迷走を続けている。19世紀には民意により黒人が家畜扱いされ、黄色人種は殺戮された。20世紀には模範といわれたワイマール憲法から天才独裁者が出た。それでもスターリンや毛沢東に比べれば、犠牲者の桁数が少ない。「民主主義は最悪の政治。これまで試みられてきた、民主主義以外の全ての政治体制を除けばだが」はチャーチルの達観。民主主義は、正義、公正、他文化配慮、環境などによりこれまでにないほど制約されている。しかし、それこそが民主主義の暴走を防ぎ、可能性を広げるものだ。2017/03/30

呼戯人

21
民主党は何故失敗したのか?この問題をめぐる日本の政治状況に関する考察。現在は、新自由主義と国粋主義のアマルガムで政権運営がなされているが、この新自由主義というのは最悪の経済思想だと思う。民主主義とは相いれないし、99%の人々を切り捨てる。しかし、問題は切り捨てられる側の貧困層がこの新自由主義を支持するというパラドックスである。民主党政権はその点を見誤っていた。新しい社会民主主義を再生させることこそ現代世界の政治の課題である。2016/05/01

masabi

17
民主主義とはつくづく責任の所在が不明確になる制度である。国会議員選出には国民の同意が不可欠だが、選出以後の行動には口を挟むことができない。かと言って国会議員が相応の能力を持っているわけでもない。この様々な要因が絡み合った状況をそれこそゴルディアスの結び目を解くような強権的なリーダーが望まれるのだろう。冷戦以後のイデオロギー対立が解消された世界で政党や政治家を区別する印はそれこそメディアの露出度や知名度しかないのだろうか。2016/07/11

だろん

13
マニフェスト掲げ民主党への政権交代、この社会実験が大失敗に終わったことへの党の反省、メディアの検証もされないまま、やり過ごされようとしてる。都合の悪いものは見たくない民主党と、この社会実験を担いだメディアやオピニオンも頬かむり。各所で実害を被った国民の声の多くは、全国の有権者には未だ共有されてはいない。18歳まで選挙権が広がる訳だし、民主党の問題だけではなく、選挙の在り方、マニフェストの意義と…小泉のワンイシュー解散選挙も含め、今一度、ここの処の民主主義とその将来を熟考する機会にいい一冊だと思います。 2016/06/16

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/10453455
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。