ちくま新書<br> 暴走する自衛隊

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暴走する自衛隊

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  • サイズ 新書判/ページ数 256p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480068750
  • NDC分類 392.1
  • Cコード C0236

出版社内容情報

自衛隊武官の相次ぐ問題発言、国連PKOへの参加、庁から省への昇格、安保関連法案の強硬可決、文官優位の廃止……。日本の文民統制はいま、どうなっているか。

内容説明

自衛隊が新しいステージに入った。集団的自衛権行使を前提とする安保関連法案の強行可決によって、米軍との関係が一段と強化された。PKOへの参加、庁から省への昇格など実績を重ねながら、一方で日本独自の文民統制として機能した文官統制を廃止するなどして、自衛隊武官の発言力が高まってきている。これまで制服組の暴走発言は、何度も政治問題に発展してきた。このような実力組織を、どう統制するのか。シビリアン・コントロールの観点からの議論は深まっていない。政軍関係論の第一人者が、文民統制の真意を洗い出し、蘇生させる方法を提示する。

目次

序章 自衛隊の立ち位置
第1章 安保法制成立後の自衛隊―日本防衛政策の新段階
第2章 防衛省設置法の改正問題―自衛隊制服組の権限強化
第3章 文民統制の原点―民主主義と政軍関係
第4章 戦後日本の文民統制―露呈する矛盾
第5章 制服組の逸脱行為―自衛隊事件史
第6章 背広組と制服組の攻防―親米派、自主国防派、旧日本軍との連続性
第7章 防衛論議の進め方―文民統制は自衛隊存続のため
終章 文民政治家の資質

著者等紹介

纐纈厚[コウケツアツシ]
1951年岐阜県生まれ。一橋大学大学院博士課程単位取得退学。政治学博士。現在、山口大学教授。遼寧師範大学(中国)・開南大学(台湾)客員教授。政軍関係史・総力戦体制史・植民地官僚制研究など専攻。現代のアジア関係論や安全保障論などでも果敢に言論活動を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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壱萬参仟縁

36
安倍政権は存立危機事態なる曖昧語を編み出し、強引にハードルを飛び越えた(011頁)。愚。デモクラシー:自由・自治・自立の原理。ミリタリズム:統制・管理・動員を目的に制度、思想形成(082頁)。本来は自衛官による外部漏洩を防止するため組織された保全隊組織が、なぜ一般国民を対象とする監視業務に就いていたかのか不透明(167頁)。自衛隊が既存の憲法体系から逸脱する行為を犯してまで国民監視と恫喝を行っていることは看過できぬ(168頁)。2016/04/23

coolflat

16
昔から様々な形で、文官統制は弱められてきた。弱いながらも文官統制は自衛隊暴走の歯止めになっていた。ところが2015年の防衛省設置改正法において、決定的な事が起こる。同12条により文官統制は無きに等しいものとなった。本来の同条は、自衛隊と防衛大臣との間に文官(背広組)の政治判断が加入できる余地を創り、制服組の動きを抑制する役割を果たすものだった。それがこの改正により、背広組をスキップして制服組から直接に防衛大臣に意見具申が可能となった。一方で防衛大臣も背広組の意見を聴取せず、制服組に直接指示できる様になった2016/09/07

樋口佳之

9
シビリアンコントロール、日本の文民統制、文官(背広組)統制について考えさせられる内容でした。民主主義社会の存続を求める人は憲法に対する態度に関わらず考えるべき問題。背広組優位の位置づけが改変されている現在、安全保障委員会、外交防衛委員会の役割は重大。委員会の動向を注視していかないと。民論の立場からする軍事学への期待も納得。2016/07/23

田中峰和

4
先般の参院選で改憲政党が3分の2以上議席をとり、戦争ができる国にまた近づいた。第1次安倍政権から軍国主義への道を着々と進む日本。07年、防衛庁から防衛省に格上げされ、その後は文民統制の砦であった防衛参事官制度の廃止に突き進んだ。背広組の参事官を廃止すれば、制服派武官の権限は増し、戦前の軍国主義に一気に近づく。安保関連法が国会で審議される半年前に、自衛隊トップの河野統幕長は、米陸軍参謀総長との会談で、与党の勝利で安保法制は決着すると公然と語ったそうだ。自衛隊幹部の政治発言を許す異常な安倍政権に喝だ。2016/07/14

oooともろー

3
なし崩し的に進む「文民統制」の形骸化。恐ろしい。 2016/03/16

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