ちくま新書<br> ルポ 居所不明児童―消えた子どもたち

個数:
電子版価格
¥770
  • 電書あり

ちくま新書
ルポ 居所不明児童―消えた子どもたち

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年04月26日 05時48分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 新書判/ページ数 256p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480068286
  • NDC分類 367.6
  • Cコード C0236

出版社内容情報

貧困、虐待、DVなどが原因で、少なくはない子どもたちの所在が不明になっている。この国で社会問題化しつつある「消えた子ども」を追う驚愕のレポート。

内容説明

二〇一四年春、北関東で当時一七歳の少年による強盗殺人事件が起きた。少年は一一歳から学校に通えず、一家で各所を転々としながらホームレス生活をつづける「居所不明児童」だった…。虐待、貧困、家庭崩壊などが原因で、ある日突然行方がわからなくなる子どもたち。半世紀のあいだに、累計二万四〇〇〇人もの小中学生が学校や地域から「消えて」いる。なぜ子どもの所在が不明になるのか。どうして行政は無策なのか。子どもを救う有効な手立てはあるのか。社会問題化しつつある「消えた子ども」の実態を追う驚愕のレポート。

目次

プロローグ(ラブホテルに泊まる一一歳;居場所を求め、さまよう日々 ほか)
第1章 ひとりの少年と二万四〇〇〇人の居所不明児童(「ブラックリスト」と呼んだ教師;自分のことしか頭にない母親 ほか)
第2章 不可解な失踪(あるベテラン教師の回想;学校から忽然と消え、転校先に姿を現さない中学生 ほか)
第3章 生と死の狭間(横浜女児遺体遺棄事件;出会い系サイトを使って男を渡り歩く生活 ほか)
第4章 つながれない親たち(娘の衰弱を放置した両親;妹の死によって発見された七歳男児 ほか)
第5章 救出システムの機能不全(疲弊する児童相談所;時代遅れの情報共有システム ほか)

著者等紹介

石川結貴[イシカワユウキ]
1961年静岡県生まれ。ジャーナリスト。家族・教育問題、児童虐待、青少年のインターネット利用などをテーマに取材。豊富な取材実績から、現代家族が抱える問題を浮き彫りにしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ナミのママ

61
日本国籍を有する7歳から14歳、住民票を残したまま一年以上所在が確認できない子どもを「一年以上居所不明者」と呼ぶとのこと、初めて知りました。なぜ子どもの所在が不明になるのだろう?と疑問から手に取った本です。読んでいくうちに、出てくるすさまじい現実。親自身がホームレスであったり、子供を閉じ込めたまま放置する、住民票がないどころか、出生届すら出さない。…現実社会でも小説の世界でも、虐待・虐待された子どもがいることが不思議ではなくなっている時代、驚かなくなっている自分。かなり衝撃的なルポでした。2015/06/03

佐島楓

57
書類上の手続きだけで「いないこと」にされてしまう子どもたち。チャンスがいくらかありながらも、結局おとなたちから救いの手が差し伸べられなかった子どもたち。実態を知るにつれ、彼らの深い絶望を感じ取った。児童相談所が機能していないのはどうしたことか、と前から思っていたけれど、現状の一端を聞くことができ、まだ何も知らないよりはよほどよかったと思えた。2015/06/22

壱萬弐仟縁

42
家庭教師をつけるなどという富裕な子どもばかりいるわけではない。本書の冒頭からビンボーな子どもの辛い叙述に心痛む。親の勝手というのが子どもには罪がないのだから一番いただけない。居所不明者:小中学生のうち、居場所不明、就学確認できない子ども(047頁)の実態とは。第1章の母親は、どれだけ身勝手かと読者は憤りを隠せないだろう。野宿生活では盗みで赤子を育てるしかないのだから。この蛮行が先進国日本で起きているのである。亮太が義務教育の学校にすら通えていないのは違憲。2015/06/18

のんすけ

38
かつて児童福祉の現場に少しだけいたことがある。居所不明児童はすでに問題になっていたため、本著にある数件の事件の詳細も知っていたが、その背景まで詳しく知らなかった。知ろうとしなかった自分はなんて浅はかだったのだろう。ニュースで虐待や少年犯罪が起きると流れるその出自にのみ注目せず、そこに至るまでに何があったのか、またその両親の生い立ちにまで思いを馳せるのは無駄ではないと感じる。育てられたようにしか育てられない。普通の生活がいかに貴重かしみじみ思う。決して学校だけの責任ではない。大人が社会が考えるべきことと思う2015/10/26

リキヨシオ

35
この国には弱者を救う様々な仕組みがあるはずなのに、それを運営判断しているのが人だから楽観的な見逃しが多い。そこから漏れたさらなる弱者は世間からも見えなくなる…家族、親戚、学校、自治体、児童相談所、警察など多くの大人たちが居所不明児童の存在は分かっていたはずなのに…この作品の前半ではニュースで世間を驚かせた「17歳少年による祖父母殺害事件」が詳しく紹介されている。虐待やネグレクト…この母親は許せない、だけどこの母親自身も「誰からも助けられなかった」と憎しみを抱いて生きてきたんだろうから…この問題の根が深い…2015/10/13

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/9636555
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。