出版社内容情報
経済格差が極まるいま、子どもを育てられない親が増えている。児童養護施設の現場から、子どもの貧困についての実態をレポートし、課題と展望を明快にえがく。
内容説明
社会が大きく変化するなかで、「家庭」で育つことができない子どもが増えている。貧困、虐待、DVなどの理由により、家庭から隔てられた子どもは、健康や学力の面で不利を強いられる。その数およそ7万人。経済格差が極まりつつあるいま、世代間連鎖を断つために「社会的養護」の必要性が高まっている。「子どもの貧困」の本質を映しだす児童養護施設の現場から、問題の実態をレポートし、その課題と展望を明快にえがく。
目次
第1部 児童養護施設からの問い―対談=池上彰×高橋利一(社会的養護とは何か―家族リスクと子どもの貧困;忘れられた子どもたち―養護の現場から;自立の困難―子どもたちの未来)
第2部 家族、虐待、自立(子どもの現実;多重の喪失と分離―二重の剥奪状況に追い詰められる子ども;教育ネグレクト―児童養護施設の子どもの学習の困難;親の問題とどう取り組むか;児童養護施設からの自立と自立支援)
著者等紹介
池上彰[イケガミアキラ]
1950年長野県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、NHK入局。社会部記者として経験を積んだ後、報道局記者主幹に。94年から11年間「週刊こどもニュース」のお父さん役として様々なニュースを解説して人気に。2005年NHKを退局、フリージャーナリストとして、テレビ、新聞、雑誌、書籍など幅広いメディアで活躍中。12年4月より、東京工業大学リベラルアーツセンター教授として東工大生に「教養」を教えている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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