出版社内容情報
高血圧、メタボ、うつ――些細な不調が病気と診断されてしまうのはなぜか。社会に蔓延する「正常病」にその原因を見出し、過剰な管理を生み出す力の正体を探る。
内容説明
些細なからだの不調が「病気」と診断され、やがて本当に病気になってしまう―このような理不尽な事態は、なぜ起きるのか。それは、人々が「正常であらねばならない」と強迫的に思い込む「正常病」にかかっているからだ。過剰な医療が甚大な被害をもたらした子宮頚がんワクチン、恣意的な診断や投薬が症状を悪化させる精神科医療など、さまざまな分野で、いかに病がつくり出されているかを検証。そしてその背景にある近代の管理思想、現代の社会システムの病理を問い直す。
目次
プロローグ 「うつ病」ではなく「正常病」かもしれない
第1章 強迫的に進む医療化とつながりの崩壊―犠牲になる子どもたち
第2章 広がる健康不安、狭まる「正常」の幅―戦時の「健康優良児」からメタボ健診まで
第3章 医療化する社会はどこに向かっているのか―病に居座る人々が病によってつながる
第4章 なぜ、「正常病」の広がる社会になったのか―匿名のまなざしへの不安と出世主義者の問題を問う
第5章 制度としての「精神の病」を再考する―「正常病」患者は病因と向き合わねばならない
エピローグ 「正常病」からの脱出のために
著者等紹介
井上芳保[イノウエヨシヤス]
1956年北海道小樽市生まれ。東京学芸大学大学院教育学研究科修士課程修了。社会学者。札幌学院大学教授、北海道教育大学・筑波大学兼任講師などを経て、現在は家事手伝い兼の読書人。日本社会臨床学会運営委員。大学の専門ゼミは一貫して「人間の高尚ではない諸問題」をテーマに開講。日本社会学会では1998年に学会開催時の託児室設置を初めて要望して実現させる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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