出版社内容情報
幾多の転換期を生き延びたヴァティカンのメディア戦略を歴史的に俯瞰し、特に宗教改革、対抗宗教改革における生き残り策から、日本が学ぶべきことを検証する。
内容説明
一九世紀半ばに至るまで、広大な教皇領の支配を通じて宗教的支配者としてのみならず、地上における君主としても絶大な権力を振るったヴァティカン。黎明期より多くの地域に特派員を派遣し、情報収集、編集して世界へ向けて再発信する国際的メディアという側面を持っていた。激動の転換期を幾度となく生き延びてきたヴァティカンの、メディア戦略を歴史軸で俯瞰し、宗教改革、対抗宗教改革における生き残り策に焦点を当て、いま日本が学ぶべきことを検証する。現世での支配権を失った後、文化的存在へと変容を遂げることで、普遍的地位を強固なものにした経緯について、多角的に考察を行う。
目次
序章 ヴァティカンとは何か
第1章 知の三位一体―知られざるヴァティカンの素顔
第2章 知の戦略―メディアとして不動の座の確立
第3章 永遠のヴァティカン
第4章 日本は何を学ぶべきなのか―参考になる反面教師と理想像
終章 文化立国の普遍的モデルとしてのヴァティカン
著者等紹介
岩渕潤子[イワブチジュンコ]
神奈川県生まれ。アグロスパシア株式会社取締役・編集長。青山学院大学総合文化政策学部・客員教授。アメリカでの大学在学中の地元誌への英語での投稿を皮切りに執筆活動を始め、1989年、イタリア留学中に朝日新聞社より『ニューヨーク午前0時 美術館は眠らない』を出版。静岡文化芸術大学准教授を経て、2004年から2012年3月まで慶應義塾大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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