出版社内容情報
憲法とは何か。なぜ改憲が議論になるのか。明治憲法と、日本国憲法。「二つの憲法」の生き生きとした現代語訳から、日本という国の姿が見えてくる。
内容説明
憲法とは何か。なぜ改正が議論になるのか。憲法を問うことは、「日本という国のあり方」を問うことにつながっている。天皇、戦争、人権、政治、司法、財政といった国の根幹を自分で考えるためには、憲法をしっかりと読むしかない。本書は、日本国憲法と大日本帝国憲法という「二つの憲法」の現代語訳・決定版である。明治から敗戦を経て現行憲法へ至る歩みから、この国の過去、現在、そして未来がみえてくる。
目次
第1部 現代語訳日本国憲法
第2部 現代語訳大日本帝国憲法
著者等紹介
伊藤真[イトウマコト]
1958年生まれ。弁護士、伊藤塾塾長。東京大学在学中に司法試験に合格。95年に「伊藤真の司法試験塾」(その後「伊藤塾」に改称)を開設、親身な講義と高い合格率で「カリスマ塾長」として人気を博す一方、「憲法の伝道師」として各種集会での講演活動を精力的にこなす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
22
芦部信喜『憲法』岩波書店:憲法教科書の代表格(006頁)。【解説】平和三原則とは何か(035頁~)。非暴力に訴えて他国から信頼され、攻められない国をつくる平和主義。戦争は紛争解決のために行われるので、全戦争を放棄したものというべき。妥当な解説だと思う。これを書いているのは5.15で政府閣議決定→衆院へ法案送ったとき。戦争反対、阻止を。【解説】生存権と福祉国家の理念(067頁)。福祉国家の理念を宣言。法的権利説:人間生活ができないレベルまで受給額を減らす国の行為は違憲、無効。 2015/06/05
太田青磁
20
平和であってはじめて自由でいられることができるのだから今までのような君主政治ではなく民主政治を作っていこう・攻められない国をつくる平和主義・人権は絶対無制約なものではない・個人として尊重され自分らしく生きるには、精神の内面に干渉されないことが必要・逮捕令状には疑われている犯罪名と犯罪事実が必要・後から法律を定めても処罰できない・国会から批判を受ければ内閣のメンバーが一丸となって説明・国の活動を憲法でコントロールするのが立憲主義・日本国憲法は硬性憲法・憲法尊重擁護の義務は公務員に課せられ国民には課せられない2015/05/21
大泉宗一郎
16
「学問の自由は、これを保障する」って、つまり、どういうこと? 「準用」の意味ってなに? どうして国の財産を教育事業や人道事業に充てちゃいけないの? こういう風に原文だけではシンプル過ぎてすこし分かりにくい憲法を、本書では具体例を交えながら簡潔に説明している。おかげで、第一条に何が書いてあるのかすら知らなかった自分のようなド素人にもわかりやすく憲法のシステムが呑みこめた、と思う。2016/04/05
よこしま
4
読み終えてません。私が求めるものではなかったので、途中放棄。この現代語訳なら原文とそんなに大差がないのが一つ目、解説が中途半端すぎてポイントらしきものがないのが二つ目、これが私が止めた見解です。2014/02/24
夢仙人
3
素晴らしい本。安倍さんは憲法を無視している。日本の主権者は国民です。もっと権利を行使しましょう。2018/01/06