ちくま新書<br> ルポ虐待―大阪二児置き去り死事件

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ちくま新書
ルポ虐待―大阪二児置き去り死事件

  • 杉山 春【著】
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  • サイズ 新書判/ページ数 265p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480067357
  • NDC分類 367.6
  • Cコード C0236

出版社内容情報

なぜ二人の幼児は餓死しなければならなかったのか? 現代の奈落に落ちた母子の人生を追い、女性の貧困を問うルポルタージュ。信田さよ子氏、國分功一郎氏推薦。

内容説明

二〇一〇年夏、三歳の女児と一歳九カ月の男児の死体が、大阪市内のマンションで発見された。子どもたちは猛暑の中、服を脱ぎ、重なるようにして死んでいた。母親は、風俗店のマットヘルス嬢。子どもを放置して男と遊び回り、その様子をSNSで紹介していた…。なぜ幼い二人は命を落とさなければならなかったのか。それは母親一人の罪なのか。事件の経緯を追いかけ、母親の人生をたどることから、幼児虐待のメカニズムを分析する。現代の奈落に落ちた母子の悲劇をとおして、女性の貧困を問う渾身のルポルタージュ。

目次

プロローグ(接見室の母親;餓死現場 ほか)
第1章 事件(二〇一〇年二月マンションに響く泣き声;夜の女性たちが暮らす町 ほか)
第2章 父の物語(新旧が継ぎはぎされた町;赴任先はランク最下位の困難校 ほか)
第3章 高校時代(高校での生活;ラグビー部のマネジャーとして ほか)
第4章 離婚(理由のない浮気;子どもを放置して出奔 ほか)
第5章 母なるものとは(大阪ミナミの風俗店に転職;福島のDV被害者の場合 ほか)

著者等紹介

杉山春[スギヤマハル]
1958年生まれ。雑誌記者を経て、現在、フリーのルポライター。生活保護家庭で育った青年たちの支援にも携わる。著書には『ネグレクト』(小学館、小学館ノンフィクション賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

遥かなる想い

254
2014年度新書大賞第7位。2010年夏大阪で起きた二児置き去り事件。女性の貧困問題も読んでいて心が痛い。シングルマザーが抱える問題.そして今日本で何が起きているのか.静かに進む老齢化と母子家庭の貧困化。風俗嬢として働き貯まった金をホストに貢ぎ、子供二人を放置した女性の生き方には呆れるが、氷山の一角だとしたら.犠牲になる子供たちが哀れである。父が三重のラグビー部監督の娘として育った芽衣という母親の人生もどこか壊れており、読んでいて気持ちの良いものではないのだが.古き良き日本の価値観の崩壊を実感する本だった2016/02/27

ゆいまある

121
虐待は連鎖しない。ただし特定の能力の低さは遺伝することがある。彼女は断ることができない。簡単なことも人に頼んでやらせることができない。拒否されると消える。離婚するときに、浮気の罰として一人で子供を養育するという誓約書を書かされる。勿論無理なら泣きつけばいいという前提だろうが、彼女はその後「うまく行かない自分」から逃げ続け、子供2人を餓死させた。元家族は彼女に愛想が尽きてても、孫や子は心配じゃなかったのか。女なら育児ができるというのは幻想。彼女にその能力はない。助けなかった元夫に罪はないのだろうか。2019/12/22

しいたけ

93
2010年大阪のマンションで3歳女児と1歳8か月の男児が折り重なり餓死していた事件のルポ。ここまでのネグレクトがあっていいものかと当時激しい憤りを覚えた。凄惨さにまず突き落とされ、加害者である母親の生い立ちと、加害者の父親、元夫とその両親、裁判官の無理解と冷たさに一層深い場所に沈めこまれ息もつけなくなる。なんとも重く悲しい結末と判決。被虐や性暴力による解離は、非道な母親の言い訳だとみなされる。あのとき誰かが気がついていれば、あのとき誰かが手を差し伸べていたなら。この「たられば」に誰もが含まれる。2016/09/21

テンちゃん

89
あまりにも残酷な事件。ショックは隠せない。いかなる理由にせよ我が子を死へ追いやった罪は消えない。子どもたちには、明るい未来を与えてこそ親としての使命。子育ては困難。母親にとっても新しい困難の連続。自分の思いどおりに育ってくれないことに苛立ちから暴力で解決しようとする。やがて、子どもは怯える。母親に恐怖を感じる。死を選択しなければならなかった子どもに両手をあわせたい。いじめを考える絵本で、おおきなあなという本があるが共感する。母親たちの闇の心に落ち込まなければならない環境を支え、我が子を笑顔で育てさせたい。2015/07/09

kera1019

88
これはホンマあかん… あまりの酷さに何度も頁をめくる手が止まりそうになりました。子供を置いて男と遊ぶ下村早苗は酷いという言葉を遥かに超えてるけど、この親子3人に手を貸す親族がいなかった事を考えると下村早苗自身も被害者とも言える。楓くんの一歳の誕生日に誰からも電話もメールもなかった事が痛々しくて、周囲の愛情の大切さを考えさせられます。2014/07/31

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