出版社内容情報
海賊の出没ポイントは重要な航路に集中する。資源を海外に頼る日本の死活問題。海自や海保の活躍、国際連携、資源や援助……。国際犯罪の真相を多角的にえぐる。
内容説明
海賊事件は遠いアフリカだけの出来事ではない。アフリカ大陸はいま資源開発で活況を呈している。資源のほとんどすべてを海外に頼る日本にとって死活問題である。海賊の出没ポイントはソマリアに限らず、重要な航路や地政学でいうチョークポイントに集中する。公海だけでなく国境をまたぐ彼らの取り締まりは一国では対処できないため、国際連携が進められている。海賊問題は、資源開発や援助、国際犯罪の取り締まりと複雑に絡み合って進行している。
目次
序章 海は日本の生命線(日本のエアラインと国際シッピング;生命線としての国際シッピング ほか)
第1章 危険な海(日本にとっての“危険な海”;公船と民間商船、海上という用語 ほか)
第2章 海賊の実態とその正体(海賊の手口;海賊の装備 ほか)
第3章 国益のための海賊対策(国際社会の対応;日本の海賊対策 ほか)
著者等紹介
竹田いさみ[タケダイサミ]
1952年東京生まれ。現在、獨協大学外国語学部教授。上智大学大学院国際関係論専攻修了。シドニー大学・ロンドン大学留学。国際政治史で博士号。専攻は国際政治。著書に『世界史をつくった海賊』(ちくま新書、国際理解促進図書優秀賞)、『移民・難民・援助の政治学』(勁草書房、アジア太平洋賞特別賞受賞)など多数。海洋安全保障、海賊の世界史等では第一人者。海上保安庁政策アドバイザー、防衛省新防衛政策懇談会委員を歴任。衆議院「海賊対処・国際テロ防止特別委員会」にて参考人を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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