ちくま新書
やりなおし高校世界史―考えるための入試問題8問

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  • サイズ 新書判/ページ数 267p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480066992
  • NDC分類 209.5
  • Cコード C0220

出版社内容情報

世界史は暗記科目なんかじゃない! 大学入試を手掛かりに、自分の頭で歴史を読み解けば、現在とのつながりが見えてくる。高校時代、世界史が苦手だった人、必読。

内容説明

大学入試、しかも論述問題ってなんだかとても難しそう…。だけど、それは世界史のダイナミズムを思考するうえで、最高の題材だ。「国民国家がどのようにしてできたか」「いまも残る民族問題はなぜ生まれたか」「ファシズム誕生の理由」「戦争はどうして大規模化したか」など、現在にもつながる良問を8問セレクト。それぞれの問題の解答を考えていけば、自然といまの国際社会の全貌が見えてくる。受験を控えた高校生はもちろん、すべての社会人必読の一冊。

目次

第1章 近代一九世紀の国民国家建設の時代(国民国家はどのようにしてつくられたのか?(東京都立大学)
中国の近代化はどのような困難と向き合ったのか?(筑波大学)
イスラーム世界の近代化にともなう課題とはなにか?(京都大学))
第2章 現代二〇世紀前半の国民国家の完成期(アジアのナショナリズムのはじまりは?(東京都立大学)
現存する民族問題の根源とは?(東京大学)
国家にとって女性はどのような存在?(一橋大学)
ファシズム政党が政権を握ることができたのはなぜ?(京都大学))
第3章 近世から現代へ国家と戦争(戦争が大規模化するのはなぜ?(東京大学))

著者等紹介

津野田興一[ツノダコウイチ]
1965年生まれ。東京都立大学人文学部史学専攻卒業、同大大学院人文科学研究科史学専攻修了。専門は中国近現代史・世界史教育。現在、東京都立駒場高等学校で世界史を教える(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

リボー

33
やっぱり「やりなおし」ってタイトルに冠がついているだけあって、自分みたいなずぶの素人には内容が入ってこない本でした。まず基礎知識が無いと、ページを読み進めるのに時間がかかってしまいますし、続きを読む気がだんだんとなくなっていきました。能力不足という完全な自己責任なので、この書籍の非でないです。ただ、世界史の知識が乏しい人向けでないことは確実に言えます。ある程度知識がある人が読むと面白く読めるのではないでしょうか。やさしい参考書や教科書で通史の基本を学んでまた読んでみることにします。2013/04/10

おせきはん

22
大学入試の論述問題8問の解説を通じて、現代社会の課題を考えるうえで重要な視点を改めて確認できました。高校時代に世界史を履修しましたが、忘れていること、理解が断片的になっていたことも多かったので、著者がお勧めされているように、高校の世界史の教科書を再び読んでみます。2020/04/16

武井 康則

10
テストは重要な箇所を出題するわけだから、その時代を理解したかったらテストに当たってみるといい。本書は良問を取り上げ、簡単な説明から、問題を解くためのキーワードを前提とし、構想で組み立て、解答例を提示。応用としてその発展に言及している。論述問題の解答作成法の王道だろう。ただ、第一章は近代国家、国民国家の成立としてドイツ、中国、トルコを上げているが、いずれも遅れた国なので成り立ちは同じ。それぞれのキーワードが違うだけ。第二章も同趣旨で近代国家、国民国家のナショナリズム、女性権など趣旨は同じで→2024/07/20

壱萬参仟縁

10
学校の先生の仕事は、その教科をどんな生徒にも、最大公約数的にわかりやすく教えることが主眼。だから、構成も手書きの地図や図表を活用しての説明がなされている。大人というよりも、国公立二次試験対策本という感じが強い印象。教員には分厚い指導書なるあんちょこもあるが、どんな授業を展開すれば、初心者にも容易に理解してもらえるのだろうか。論述となると、暗記したことを組み合わせて書く印象が強い。字数制限があるものの、ただマークするような無味乾燥ではなく、自分なりの答えを創るのは、大人にも大切なことかと思った。2013/06/01

coolflat

8
本書で扱われている論述問題は帝国主義時代や二つの大戦だが、これらは現代の政治体制や民族紛争の“起源”になっているので、これらの論述問題を分析することで、現在の世界の国々が行う外交政策に対して、表面的なものではなく、深い部分で歴史的に捉えることが可能になると著者は言う。個人的にはドイツの国家形態についての件が勉強になった。歴史的には、ナポレオン戦争→七月革命→ドイツ関税同盟→二月革命→フランクフルト国民議会→ビスマルクの鉄血政策という流れだが、ドイツは下からの統一に失敗を踏まえ、上からの統一に成功するわけだ2015/05/20

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