出版社内容情報
この食品で健康になれる! 食べると病気になりやすい? そんなに単純に食べ物の良い悪いは決められない。食品不安社会・日本で冷静に現実を考えるための一冊。
内容説明
放射能に汚染された食品は危険。食中毒を引き起こすレバ刺しは禁止。食にはさまざまなリスクがあるが、食の絶対安全は可能だろうか?一方で、健康にいいからグルコサミンを摂取する、抗酸化物質を排除するといったブームもあるが、それは本当に効くのだろうか?本書では、危険であれば拒否し、効果があれば礼賛する状況に抗するため、それぞれの問題を丁寧に検証していく。「安全」「安心」はただでは手に入らない。
目次
第1章 厚労省はなぜレバ刺しを禁止したのか?
第2章 病気と菌の近くて遠い関係
第3章 食べ物には危険がつきもの
第4章 「トクホ」を摂れば長生きできる?
第5章 健康本に騙されない!
第6章 放射能のリスクを考える
終章 「安心」ではなく「安全」を
著者等紹介
岩田健太郎[イワタケンタロウ]
1971年生まれ。島根医科大学(現・島根大医学部)卒。米国アルバートアインシュタイン医科大学ベスイスラエル・メディカルセンター、北京インターナショナルSOSクリニックなどを経て、神戸大学大学院医学研究科微生物感染症学講座感染治療学分野教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
28
リスクゼロを希求した食生活はありえない。それを求めることは食生活自体を放棄すること。「安心」と「安全」という言葉について。全体を通して著者の言いたいことは分からないでもないが、上から押さえつけたような文章が気になった。私のような素人が読むには予備知識が足らないようだ・・・・2015/03/23
ほよじー
7
★★★★極めて正論。原発の安全神話に騙されるように日本人はお上に「安心」を求め過ぎ。ゼロリスクなんてあり得ない。どんなものにもベネフィットがあればリスクもある。ユッケ、ワクチン、抗がん剤、健康食品、放射能。。。バッサバッサと痛快。2012/12/04
tos
5
某焼肉店におけるユッケの食中毒事件にはじまって、レバ刺しの提供禁止にいたるまでを切り口として、食における安全について考えていく。安全はリスクと切り離すことができない、そしてリスクをゼロにすることはできない。つまり、絶対の安全はないということになる。本書の大部分は食に関することだけれど、本質的な部分は「リスク」とはどのようなものなのかにある。だから食の安全性に関して書いていながら、他方で原発問題についても説得力のあることが書ける。支持不支持は別として、私には筋の通った考えのように思えました。2013/03/20
coldsurgeon
5
安心とは、心配しなくてもよい状態であると説明する著者は、「安心」を求めて思考停止状態になるなと説く。安全を追求することはできるが、リスクゼロの状態は現実的ではない。リスクをいつも見つめ、自分で考え、不安を少しは感じながら、生活することが、「人が生きる」ということだとわかる。不安を受けいる覚悟が必要だ。多くの人が、「本当に生きるとはどういうことか」を考え続ける、そんな時代が望ましい。2012/10/27
Viola
4
モノを食べて生きている人間に食のゼロリスクはあり得ないのだ。どんなものにも毒はあり、リスクを取らないとすれば何も食べないのが最も安全だということになる。ゼロリスクはヒステリックであり、安心とは何も考えないことであり思考停止である。生きることは生命維持だけではない。あらゆることにリスクを負ったうえで私たちは人間らしい生活をしているのだ。食だけではなく私たちの生活のあらゆる局面に当てはまることだ。2020/03/27




