ちくま新書
緑の政治ガイドブック―公正で持続可能な社会をつくる

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  • サイズ 新書判/ページ数 238p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480066473
  • NDC分類 519
  • Cコード C0231

出版社内容情報

原発が大事故を起こし、グローバル資本主義が行き詰まった今の日本で、私たちはどのように変わっていけばいいのか。巻末に鎌仲ひとみ×中沢新一の対談を収録。

内容説明

緑の政治は一九七〇年代に誕生し、いまや世界的な広がりを見せている。これは人間と自然の関係を中心にすえて、社会と経済のありかたを考え直そうとする大きな流れだ。福島第一原発が深刻な事故を起こし、グローバル資本主義があらゆる局面で行き詰まりを見せている今、私たちと私たちの社会はどのように変わっていけばいいのだろうか。その道筋を考え、着実な行動へとつなげていくために、世界各国の歴史と現状に学ぼう。

目次

第1章 世界に広がる緑の政治
第2章 温暖化する地球
第3章 緑の哲学とは何か
第4章 「欲求」でなく「必要」を満たす経済
第5章 生命のための政治
第6章 生き残りをかけた戦略
解説 右でも左でもなく前へ進む運動を(鎌仲ひとみ;中沢新一)

著者等紹介

ウォール,デレク[ウォール,デレク][Wall,Derek]
イギリス・バークシャー州在住。「イングランド・ウェールズ緑の党」元主席議長。「エコ社会主義者インターナショナル・ネットワーク」創設者の一人。ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジで政治経済学を教える

白井和宏[シライカズヒロ]
1957年横浜生まれ。中央大学法学部卒業、イギリス・ブラッドフォード大学大学院ヨーロッパ政治研究修士課程修了。神奈川ネットワーク運動元事務局長。生活クラブ・スピリッツ(株)代表取締役専務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

翔亀

42
西独で連邦議会に多数当選して以来、馴染みのある<緑の党>。本書は、イングランド・ウェールズ緑の党の政治家による、世界各地の緑の党についての要を得た概説書。連立政権への参加や左翼や右翼との関係など<政党>論に止まっていないところがよい。思想史にまで言及されているだけでなく、南米やアフリカ、キューバの<緑の政治>が興味深い。例えば、ボリビアの先住民のモラリス大統領の思想は、緑の党と主張は似通っているが、西欧と起源を異としており、それ故に根源的である。まさに「希望のラテンアメリカ」(p191)なのだ。何故か。2016/05/14

脳疣沼

3
本書を読んで緑の政治良いじゃん、と思ったが、日本の緑の党を推進してる人たちを見ると、やっぱ駄目だこりゃと思ってしまう。理念は良いが、その中の個々の政策(例えば反原発)に引っ張られてくる左翼系の人たちが、全てをぶち壊してると思う。2017/08/01

Nobuko Hashimoto

2
邦訳タイトルに「ガイドブック」とあるように、「緑の政治」「グリーン経済」に関わるさまざまな事柄、人物、主張などについて手短にわかりやすく紹介してある。いろいろヒントをもらえる。2013/09/23

壱萬参仟縁

1
「経済成長を止めねばならない」という命題(027ページ)。ラトゥーシュの「脱成長」を思い出す。ウィリアム・モリスも実はラスキンの影響から「エコ社会主義思想」を提起(029ページ)。E.F.シューマッハーの影響を受けたのはカナダ(034ページ)。読んでわかることは、TPPなら自由貿易で飛行機や船舶が活発に移動し、地球環境問題に拍車がかかることを賛成派は忘れている。ディープ・エコロジーは生物多様性になろう。A.センが懸念するように、エネルギー消費量からして米国人1人=途上国数十人の問題(085ページ)。 2012/11/30

Hayato

0
読むのに時間かかってしまった。緑の党は政党というよりも、各地域で行われる運動の総称のようなものだとわかった。資本主義、物質主義を否定し、地球や生命に敬意を払う、今後より一層注目されそうな考え方だと思うので、またチェックしたい。2016/01/18

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