ちくま新書
エネルギー進化論―「第4の革命」が日本を変える

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  • サイズ 新書判/ページ数 233p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480066435
  • NDC分類 501.6
  • Cコード C0233

出版社内容情報

いま変わらなければ、いつ変わるのか? 自然エネルギーは実用可能であり、もはや原発に頼る必要はない。持続可能なエネルギー政策を考え、日本の針路を描く。

内容説明

いま変わらなければ、いつ変わるというのか?3・11のフクシマ以降、日本の原発・エネルギー政策の転換は不可避だ。人間社会のベースがいのちにある以上、もはや原発に頼ることはできない。なぜなら、自然エネルギーが十分に実用可能であり、もはや「必要悪」でさえない原発に頼る理由などないからだ。現在、自然エネルギーはうなりをあげて成長しており、農業革命、産業革命、IT革命に次ぐ「第4の革命」と評されている。本書では、原発事故に至った日本のエネルギー政策の過ちを検証し、あるべきエネルギー政策を地域から再考する。文明史的な変革にいどむために、備えておかなければならない知見をやさしく語った全国民必読の書。

目次

序章 自然エネルギー懐疑派への反論
第1章 フクシマ後のエネルギー―「第4の革命」の奔流
第2章 自然エネルギーの歴史―4つの波
第3章 失われた10年―なぜ日本では自然エネルギーが普及しないのか
第4章 地域から始まった革命
第5章 日本の地域からのチャレンジ
第6章 これからの日本のエネルギーシフト

著者等紹介

飯田哲也[イイダテツナリ]
1959年山口県生まれ。環境エネルギー政策研究所(ISEP)所長。自然エネルギー財団理事。京都大学工学部(原子核工学)修了後、神戸製鋼の原子力部門や電力中央研究所に約十年勤務。その後、北欧留学を経て現職。日本を代表する社会イノベーターとして国内外に知られ、豊富なネットワークをもつ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Hiroki Nishiyama

11
政治家は余計なことをグダグダ言ってないでください。目先の利益にとらわれないでください。人類の特等席に居座っている人間の数が増えれば増えるほど、有限な資源は消失していくのです。将来世代の人類にも、今日の私たちが享受している楽しみを伝えていかなければならないのです。それには資源を有効利用できる現在にこそ、将来世代が有意義に使っていける設備を残しておかなければならないのです。それが再生可能エネルギーなのです。私は、顔の見れない遠い未来の子孫のために戦います。2012/07/13

まめタンク

9
2012年16冊目。3.11の大震災以降、原子力発電所に対する風当りが強い。関西電力が保有する大飯原発の再稼動に揺れる関西圏の人々。筆頭株主である大阪の橋下市長が再稼動にNo!を突きつけている。孫正義さんしかり、原発依存のエネルギーからの脱却、自然エネルギーへの移行が不可避となりつつある。本書「エネルギー進化論」では、自然エネルギーに対して世界や日本の事情を踏まえつつ、新しいエネルギーに対する指南書となっている。2012/04/17

放蕩長男

8
原発推進派に対する反論と、自然エネルギーの可能性と実情を論じた本です。2011年の本ですから、すこしデータが古いです。今はどうなっているのか、気になります。 私は呼吸器系が弱いので、火力発電による大気汚染は、非常に迷惑です。自然エネルギーによって、そのリスクが改善されるのか‥‥。極めて個人的な視点ですが、気になるところです。2017/09/04

yori

4
★★★★☆ どうして自然エネルギーが日本であまり普及してこなかったか、その理由が分かります。それは本当ではない理由(言いがかりに近い)を付けてエネルギー政策を思惑通りに進めたい人達が居たから。311まで自分含め一般の人達はその事に気付けなかった、、。それにしても、どうして北欧の国々は環境はじめ福祉などへの意識が高いんだろう??政府と官僚の関係とかも気になるなー。2012/01/26

パッチ

3
従来の中央集権構造を解体し、地域の中で、地域の住民自身がエネルギーをつくっていくような流れを生み出す(中央管理型から地域分散型への)パラダイムシフトという文明的な挑戦を試みるエネルギーシフト構想をめざそうと提案している。エネルギーの大転換の地点にあり、それは地域から変革の波が起こるというところがポイントだ。地域から動くことこそ大切だということがしっかりと伝わってくる。そして地域のソーシャルキャピタルを強めながら、その中でしっかりとした役割を見つけて動いていきたいと思わせる。2012/04/21

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