ちくま新書<br> 現代文明論講義―ニヒリズムをめぐる京大生との対話

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現代文明論講義―ニヒリズムをめぐる京大生との対話

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  • サイズ 新書判/ページ数 300p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480066145
  • NDC分類 113.7
  • Cコード C0210

出版社内容情報

殺人は悪か? 民主主義はなぜ機能しないのか?――ニヒリズムという病が生み出す現代社会に特有の難問について学生と討議する。思想と哲学がわかる入門講義。

内容説明

「なぜ人を殺してはいけないのか」「なぜ民主主義はうまくいかないのか」―現代の社会の抱えるさまざまな難問について、京大生に問いかけ、語り合う。若い学生たちの意外な本音から、戦後日本、さらには現代文明の混迷が浮かび上がってくる。旧来の思想―戦後民主主義や功利主義、リベラリズム、リバタリアニズムでは解決しきれない問題をいかに考えるべきか。アポリアの深層にあるニヒリズムという病を見据え、それを乗り越えるべく、日本思想のもつ可能性を再考する。

目次

第1講 現代文明の病―ニヒリズムとは何か
第2講 なぜ人を殺してはいけないのか―自由と規範をめぐる討議1
第3講 沈みゆくボートで誰が犠牲になるべきか―自由と規範をめぐる討議2
第4講 民主党政権はなぜ失敗したのか―民主主義をめぐる討議1
第5講 政治家の嘘は許されるか―民主主義をめぐる討議2
第6講 尖閣諸島は自衛できるか―「国を守ること」をめぐる討議
第7講 主権者とは誰か―憲法をめぐる討議
第8講 ニヒリズムを乗り越える―日本思想のもつ可能性

著者等紹介

佐伯啓思[サエキケイシ]
1949年奈良県生まれ。東京大学経済学部卒業。東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得。現在、京都大学大学院人間・環境学研究科教授。専攻は社会経済学・経済思想史。著書に『隠された思考』(筑摩書房、サントリー学芸賞)、『「アメリカニズム」の終焉』(TBSブリタニカ、東畑記念賞)、『現代日本のリベラリズム』(講談社、読売論壇賞)ほか多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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masabi

13
グローバル化が進み、西洋発のニヒリズムも世界に蔓延っている。ニヒリズムとは、絶対の価値を見出だせないこと、無を信奉することである。日本も例外なくニヒリズムに覆われている。そして、その処方箋は日本思想にある、とするのが筆者の主張である。興味深かったのはニヒリズムを巡る言説と民主主義の2つ。民主主義は民意というありもしないものに基礎づけられているので、ニヒリズムを患っているけれども、他の政治制度よりは害悪が少ない。民主主義の要素と非民主主義的要素を組み合わせる必要がある。2016/03/03

こばやし

10
難破船の話。誰を犠牲者にするか?リバタリアニズム、リベラリズム、功利主義、ポストモダニズム… 結局は功利主義かつポストモダニズムであり、今の自分もボードから落とされた一人のうえに生きていて、世代を越えたくじ引きを引いたにすぎない。こんな考え方をしたことはなかった。この本は様々な問題を著者の経験や読んだ本を踏まえてわかりやすく解説してくれているため、ある意味では池上彰さんの知らないと恥を~シリーズなどを読んだあとにこれを読み、少しずつ公共哲学や政治・経済理論が血肉化していることを感じた。佐伯啓思さんの講義を2015/12/24

姉勤

9
知らず知らず陥っているニヒリズム的な感情。マスコミの論調は全てこうだ。煽情された世論も、それに従っても反発揶揄しても、結局ニヒリズムに辿り着く。我欲の放棄以外ニヒリズムの排除は無理だとおもう。それに少しでも近づけるための論議、各章とも答えを提示せず考えさせる内容となっている。ニヒリズムが避けられないとしたら最悪の選択をしないように感情の制御を学んでいくしか無い。2012/05/09

takizawa

9
サンデル白熱教室方式のディスカッション型講義をまとめたもの。現代政治哲学ではニヒリスティックな状況を越えられない,特に日本の病理的現象が顕著ということが色んな議論を通して明らかになるがこれらは西田哲学オチへの壮大な前フリなんだなぁ。尖閣問題や政権交代などの話題が一昔前のものになる前にご一読を。2011/08/08

おらひらお

6
2011年初版。ニヒリズムが蔓延している世の中におけるこれからのあり方を模索した本です。結論のところがわかりにくかったですが、そこまでは納得のいく話でした。戦争に直面しないと命の大切さを実感できないことは悲しいですが、事実のようですね。2015/08/18

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