ちくま新書<br> 正義論の名著

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ちくま新書
正義論の名著

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  • サイズ 新書判/ページ数 270p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480066121
  • NDC分類 158
  • Cコード C0210

出版社内容情報

古代から現代まで「正義」は思想史上最大のテーマのひとつでありつづけている。プラトンからサンデルに至る主要な思想のエッセンスを網羅し今日の課題に応える。

内容説明

西洋思想史上、「正義」について考えることは、「道徳」「倫理」「政治」などの問題とかかわりあいながら、つねにひとつの軸となってきた。「公正さとは何か」「正しさの基準はどこにあるのか」などなど、今日でも喫緊の課題として論じられるこれらについて、大思想家たちの「名著」は大きなヒントと刺激を与えてくれることだろう。プラトン、アリストテレスから、ホッブズ、ロック、ベンサム、ニーチェ、さらにはロールズ、デリダ、サンデル…。この一冊で主要な思想のエッセンスがわかる。

目次

第1章 公共善と正義(ホメロス『オデュッセイアー』―ゼウスの正義;プラトン『国家』―正義は、国家や人間における調和である ほか)
第2章 社会契約論と正義(ホッブズ『リヴァイアサン』―国家が正義を執行する;スピノザ『エチカ』―民主的な国家のうちで最高の自由と正義が実現する ほか)
第3章 市民社会論(ヒューム『人性論』―人間はその本性からして社会を作り、正義を実現する;アダム・スミス『道徳感情論』―人間には正義を望む道徳的な感情がある ほか)
第4章 現代の正義論(マルクス『ドイツ・イデオロギー』―イデオロギーとしての正義;ニーチェ『道徳の系譜学』―約束する人間の正義とルサンチマンの正義 ほか)

著者等紹介

中山元[ナカヤマゲン]
1949年生まれ。東京大学教養学部中退。思想家・翻訳家。インターネットの哲学サイト『ポリロゴス』を主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

(haro-n)

82
西欧の「正義」についての思想を、古代ギリシアから現代に至るまで紹介する正義論の入門書。現代になるにつれ分かりづらい部分も増えたが、公共善や分配の正義についての関わりなどを知ることができ、自分の正義についての漠然としたイメージが変わって勉強になった。ウォルツァーの財の多元性の考え方と正義の多様性の問題、サンデルの物語る存在の概念、ハーバーマスの討議と正義との関係性(討議倫理)などに共感と関心を覚えた。正義について、もう少しじっくり具体的に考えたい。参考文献が載っていたら最高だが、最後までビッチリ本文だった。2018/06/01

ころこ

39
正義論といえば、まずロールズを想起させるが、考えるだけで頭の痛くなる分野だ。政治的対立を煽る本ばかりではない。『エチカ』『ドイツ・イデオロギー』『道徳の系譜学』『全体性と無限』など、意外な本の選考に安堵する。各数ページずつで、計28冊紹介されている。論じるというよりも紹介するといった方が良い書き方で、読者への訴求力が弱い印象を持った。読んだけれど、何が書かれているのかイマイチ良く分からないという感想が多いのではないか。割り切ってダイジェストとして利用するとしたら、通覧するのに便利だという評価になる。2023/07/14

樋口佳之

22
妊娠中絶をめぐる論争/胎児がすでに人間であると考えるならば、妊娠中絶は殺人であり、禁じるべき/まだ人間でないと考えるならば、中絶するかどうかは、母親の自由に任せるべき/ここで道徳的で宗教的な問題が発生することは避けがたい。禁じるという決定も禁じないという決定も、道徳的・宗教的な教義に基づく法を、国民に強要する/公正な社会は、ただ効用を最大化したり選択の自由を保証したりするだけでは達成できない。/善き生活の意味をわれわれがともに考え、避けられない不一致をうけいれられる公共の文化を作りださねばならない2018/05/23

ネムル

19
プラトン、アリストテレスら古代ギリシアから社会契約論、市民社会論、マルクスやニーチェを経て、ロールズとその批判的継承。似た傾向の思想が続くとだれるが、系統樹のように正義論を追える設計なのは親切だ。全く興味のなかったのに限って読みたくなったり(ハイエク)、アレントとどうニュアンスが違うのだろう(ハーバーマス)とか、わずかな説明ではレヴィナス、デリダはイミフとか色々思うが、さてこれからどうするか。2018/11/03

禿童子

12
デリダの『法の力』の章を読みたくて借りたが、一度読んですっきり理解できなかったので「写経」して後で読み返すつもり。もちろん他の思想家の著書の紹介もあるのでゆくゆくは読むつもりだが、いったん図書館に返却します。要再読。2016/07/29

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