ちくま新書
鉄道と日本軍

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  • サイズ 新書判/ページ数 253p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480065698
  • NDC分類 686.21
  • Cコード C0265

内容説明

鉄道は、いつの時代も最大の国家プロジェクトだった。同時に、鉄道は軍事と不可分のものでもあった。泰平の長い眠りから覚め、弱肉強食の熾烈な国際関係の渦に放り出された日本が、富国強兵政策のもとでひたすら国力涵養に努め、植民地化を免れて、列強の一角を占めることができた時期こそ、鉄道の黎明期だった。鉄道と軍事の一体化に努めたことにも、その力の源泉はある。国策としての鉄道に光を当て、日本の発展をたどる。

目次

第1部 西南の役と鉄道(鉄道時代の幕明け;西南の役)
第2部 日清戦争と鉄道(東西両京幹線問題;富国強兵と鉄道;日清戦争)
第3部 日露戦争と鉄道(鉄道権益;ロシアの脅威;日露開戦;鉄道戦争)

著者等紹介

竹内正浩[タケウチマサヒロ]
1963年愛知県生まれ。北海道大学卒業後、日本交通公社入社。出版部門で旅行誌などの編集に長年携わり、日本や世界各地を取材。退社後は、旅の楽しさ、地図や鉄道の謎、歴史を掘り下げるフリーライターとして活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ふくさん

4
幕末明治の鉄道黎明期から日露戦争終結までの日本の鉄道計画・運用を軍戦略から見ることができ、当時の軍の作戦における鉄道輸送の重要性を知ることができる一冊。後半の東アジアの鉄道を含む利権争いなど当時の国際情勢に鉄道が大きく関わっていたことも知れる。2011/01/27

メロン泥棒

4
鉄道好きじゃないと少し厳しいかも知れない。日本に鉄道がもたらされてから日露戦争まで。日清・日露・日中戦争と「鉄道権益」は日本の戦争における大きなテーマであり、その辺を意識しながら読むとすごく面白い。でも、鉄道権益として面白くなってくるのは満州が話の中心になってきてからだから、やはり本書は鉄道よりの内容になっている。2010/09/10

rbyawa

2
d112、正直初期の日本の鉄道における軍部との関わりが知りたくて、実際にその内容だったのだけれども、なんというかほぼ知っている逸話ではあった。ただむしろこの本から広まった知識のような気もしないでもないが。後半は後半でロシア軍と日本軍の展開が具体的で面白かったし、その後の歴史、米英との距離感が悲劇への入り口となったという結論も良かったとは思うのだけれども、全体的になんの本を読んだのかがちょっと曖昧w 他に軍事遺産の本を出しているようなので、多分実物を前にすればテーマがまとまってくれるんじゃないかと期待する。2013/08/07

onepei

2
おもしろい。戦争には膨大なインフラが必要なんですね。2010/11/06

佐倉 海人

1
途中間が開きましたが読了。明治期における鉄道の役割の浸透や発達、そして日清日露戦争の中での鉄道の役割がわかる1冊でした。2023/04/04

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