出版社内容情報
武術の技は、理論とコツを知れば年齢性別にかかわらず、誰でも実践できる。発勁、気功、護身術から日常に生かす身体操作法まで伝授。
内容説明
瞬間的に大きなパワーを生む「発勁」、心身の状態を改善する「気功」、暴漢に襲われたときに危機を脱するための「護身術」。武術の技の数々は、積年の厳しい修行を経ることで、やっと身につくもの…というのは誤解である。じつは、その理論を知り、コツを学べば、年齢性別にかかわらず、誰でもすぐに実践できるのだ。「活殺自在」の真意から、生活に役立つ身体操作の技術、さらに、達人たちの凄さまで、流派を超えて伝授しよう。
目次
序章 心・技・体は一つの原理で繋がっている
第1章 武医同術―四十歳からの護身と健身
第2章 型とは何か―古武術の思想と新流派の思考
第3章 武術と殺陣とダンス―動作の理合とは
第4章 護身の基礎―「もしも」に備える
第5章 日常生活に生かす武術―身体操作のコツ
第6章 武術の秘伝―誰でもできるからこそ「秘術」
第7章 武術と武道―強さを競い合うのが武術の目的ではない
第8章 達人論―武術の達人とはどんな人間か
著者等紹介
長野峻也[ナガノシュンヤ]
1963年、熊本県天草出身。游心流武術健身法代表。橋本駅前シダックスカルチャークラブ講師。武術研究家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
34
実際こんな技を使わないように日頃の行いを注意するのが一番大事だなと思った。2012/07/12
なつきネコ@混乱中
11
再読。多数の武術関係者の本を読んだが、この著者が一番に気取らずにわかりやすく書いていると思う。巻末の現代の達人伝は読んでいるとワクワクしてくる。こんな強者がまだ生きているんだと言う事に。著者は機会があればラノベを書いてみたいとかいっていたけど、それは著者の武術から、リアルな強のヒーローは見てみたいな。しかし、久しぶりに読むと自分の武術感はどこを向いているのか疑問が出てしまう。殺人術、技、心術。いざという時に殺せないと武術は本物ではないの意見賛成できるが、はたして、どこに重きを置くのかわからなくなってきた。2020/02/07
マーム
9
護身術を体得することができるかもという軽い動機で読んでみたら、思いの外面白かったです。護身術で重要なことは「常に最悪の事態に遭遇した場合を想定して危機を回避する方法を考えておく」ことだという点は、危機管理の基本と同じなのだと気づかされました。「迷うなら手を出すな。手をだしたら容赦するな」という気概はなかなか持つことができませんが、相手を殺すつもりでやらないと最悪の場合自分の身は守れない、その気構えがないのであれば、そういう目に遭わないように気をつけるべしという考えは腹に落ちました。2011/02/16
ベニシジミ
5
武術的な何かが「使える」ようになるのかと思って読んでみたが、実際は武術の考え方や筆者の考えをまとめたようなもの。武術や武道への認識が変わった。武術界の裏側が垣間見える。2015/02/04
なつきネコ@混乱中
5
武術初心者向けに著者の武術観の紹介本と言った本。読み続ける内に著者の武術観に共感してしまう。体を鍛えすぎると体のバランスを崩したり、技を見失う感覚は武道の世界のジレンマだろうし。ダンサーが強くなる事は実体験で見せつけられた。なにせ、偉い空手家の言う身体をバラバラに細かく動すのが基本だと言ってたし。さらに図入りがありがたい、縮地法は今度試してみようかな。昔は典型的なハッケイ論者だった私は強く反省。2015/01/29