出版社内容情報
1978年に改革・開放政策で経済的に自由なった中国。人々は革命の心を失い、金儲けに邁進。これでも中国は社会主義国家なのか?
内容説明
中国は、「共産党が支配する社会主義国家」がこの地球から消えていくのを防ぐため、個人による金儲けを解禁、奨励してきた。その結果、中国経済は大躍進を遂げ、人々はリッチになった。その一方で、職に就けない大卒者が七百万人にも達し、階級差が生まれ、農民たちは最下層で貧しさに喘いでいる。国は生き残ったが「社会主義」は生き残ったのだろうか?経済だけは加速しながら、その陰で様々な問題が浮き彫りになってきた、隣の国では今何が起きているのか。
目次
第1章 改革開放で何が変わったのか(「向前看」から「向銭看」への大転換;大学入試が再開―知識人弾圧から知識人尊重へと転換 ほか)
第2章 「向銭看」行進曲に合わせて踊っていたら(「銭!」とせがむ群衆に代わって;マイホーム、マイカーに向かって進め! ほか)
第3章 結婚できない「デキル女」たち(なぜ「デキル女」が結婚できないのか?;公園で婿を探す、「デキル女」の父母たち ほか)
第4章 銭に向かって進んだ結果の就職難(二〇〇九年だけで二〇〇万人の大卒生が未就労;大卒就職率低下のわけ ほか)
第5章 「先富」から「共富」への苦闘―格差と優遇策の狭間で(不平等な条件下での競争が増幅させた格差と階級;共産党が資本家階級を容認?! ほか)
著者等紹介
遠藤誉[エンドウホマレ]
1941年中国長春市生まれ。’53年日本帰国。理学博士。筑波大学名誉教授、留学生教育学会名誉会長、北京大学日本研究センター特約研究員。ユニバース(株)留学事業最高顧問。その他、中国国務院西部開発弁公室人材開発法規組人材開発顧問、内閣府総合科学技術会議専門委員、中国社会科学院社会学研究所研究員(教授)、上海交通大学客員教授などを歴任。『不条理のかなた』で読売新聞ヒューマンドキュメンタリー大賞優秀賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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ワッピー
T坊主
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Toshiyuki Ochiai
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