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ちくま新書
キャラクターとは何か

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  • サイズ 新書判/ページ数 202p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480065315
  • NDC分類 674.3
  • Cコード C0279

出版社内容情報

キャラクターは、ビジネスの法則によって生まれ、浸透していく経済現象でもある。歴史的視点、国際的な比較を通してその本質を探る。

内容説明

現代のメディアを乱舞する多数のキャラクターたちは、固有の構造とビジネスモデルを持っている。本書では、二十世紀初頭のキャラクター/キャラクタービジネスの発生から現在までの歴史的経緯、内外の状況比較を通して、個々の作品や作家を重視する「コンテンツ」的文脈からは見えてこなかったキャラクターの本質と可能性を提示する新しいタイプのキャラクター論である。

目次

第1章 キャラクタービジネスの近代史
第2章 キャラクタービジネスという問題
第3章 キャラクターの起源と構造
第4章 日本型キャラクタービジネス
付録1 戦後キャラクタークロニクル
付録2 関連資料ウェブサイト紹介

著者等紹介

小田切博[オダギリヒロシ]
1968年生まれ。フリーランスライター、アメリカンコミックス研究家。トイ、アニメ、サブカルチャー誌など、幅広い分野の雑誌で活動。アメリカンコミックス関連の翻訳も手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おおかみ

5
キャラクターは専ら「文化論」「産業論」のいずれかから論じられてきたが、著者はそれらは密接不可分であって大局的な視点が必要だと説く。豊富な事例の中にはこれまであまり注目されなかったものも。キャラクターの起源や特徴を論じた第3章や、巻末の「戦後キャラクタークロニクル」はなかなか面白い。全体的に雑然とした印象は否めないが、サブカルチャーの今後を考える一助になる。2010/04/21

kokada_jnet

4
アメコミ研究者ならではの新鮮なキャラクター論。日米欧キャラクター産業史もよいが、伊藤剛の論をとりこんだ、「フラット/ラウンド/フェティッシュキャラクター」という分類が面白い。2010/03/11

ぷほは

3
ラジオで特集された際、ほとんど論点を掘り下げることなく消化不良な内容だったので、逆に内容が気になっていた。2010年時点でのクールジャパン云々に関する残念さの指摘自体が今はもう共有されていないこともその遠因の一つではあるだろう。加えて、各論点の掘り下げはあまり期待しない方がいいのも新書クオリティなのだが、著者のメインフィールドであるアメリカの事情や、フィギュアなどの造形物に関する「当日版権」などの記述は中々面白く読めた。56頁のロイヤルティー(忠誠)に関する社会学的議論は、何を参照したのだろう。識者乞う。2023/01/21

生ハム

2
「キャラクター」という概念は、一つの視点からのみでは捉えられない。ある種のキャラクターは一種のブランド化さえしているが、その認知のされ方はやはり独特だと感じた。キャラクターが一種のブランドと化している現実があり、 キャラクター市場というのは本当に巨大になっているけれど、 「商業用」として作られたキャラクターも、今まで数々の媒体で生まれた「キャラクター」の積み重ねの上に存在しているのかな、と。物語のような媒体があってこそ、キャラクターは受け入れられていくのかなと思いました。2012/09/20

コウみん

2
日本のキャラクタービジネスとキャラクターの意味について書いた本。初めて読んだ先生の本。 実は元々、「キャラクターはどのように成功するのか」のタイトルだったが、3章にキャラクター論も出るから、これでも良かったかも知れない。でも、ほとんどはキャラクタービジネスの話だから。2015/05/26

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