出版社内容情報
市場との関係をどうデザインするか。本書は経営戦略の起点をここに置き、新しいマーケティング像の提示を試みた著者渾身の一冊だ。
内容説明
供給が過剰となり、従来的な手法だけでは容易にモノが売れない時代を迎えている。グローバルな企業間競争もそれを加速させてやまない。だからこそ、企業にとっては生活者や顧客との関係をいかにデザインするかが喫緊の課題となってくる。つまり、市場に向けて、どのような戦略を練り、どう組織体制を整えていくか、というマーケティング・マネジメントの見直しだ。本書は、先進的な企業の取り組みを考察しながら、これからのマーケティング像を描いた、実践的入門書である。企業関係者、必読必携。
目次
マーケティング・マネジメントを求めて
第1部 市場志向の戦略づくり
第2部 戦略志向の組織体制づくり
第3部 顧客との接点のマネジメント
第4部 組織の情報リテラシーを確立する
コマーシャル・イノベーションに向かって
著者等紹介
石井淳蔵[イシイジュンゾウ]
1947年生まれ。神戸大学大学院経営学研究科博士課程修了。神戸大学大学院経営学研究科教授を経て、流通科学大学学長。商学博士。専攻は、経営学、マーケティング論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒロミ
44
【お仕事本】有名企業を例に挙げたマーケティング入門本。専門用語も多く理解するのに最初は時間がかかったが、有名企業はどこも当たり前のように企業努力をしているのだと今更ながら感嘆した。勉強になりました。2016/05/19
トンちゃん
25
買ってから3・4年、読み始めてから2年もかけてようやく読了。あれ、最初の方何書いてあったっけ?(笑) 半分以上忘れてますが、マーケティングとは何かを大企業をメインに事例ベースで解説してくれます。 難しい用語もわかりやすく説明してくれていて雑学本として読むのもありだと思いました。また、マーケティングの入門書という位置づけで本書を読んでも勉強になります。マーケティングを重視した会社と軽視した会社の末路は興味深く、今後はより一層マーケティングが重要になっていくのでしょうね。2019/12/06
piro
9
マーケティングについてわかりやすく学べました。生活者からの情報を収集、蓄積、分析、共有して、本人が潜在的に求めているものを提案することが大切❗️2014/08/15
くらすけ
7
『フォーカス!』やコトラーの本を読んでも、日本人に馴染み深くない企業の例が多いと思います。この本は主にSONYや伊藤園などの日本の企業を実例にしていて、臨場感があります。マーケの知識をストーリー的に学びたい、復習したい人には最適な本です2021/11/21
ともふく
7
古い本ですが勉強になりました。物が売れず過剰品質時代の日本ではマーケティングが大事なこと、顧客の細分化、ブランドと営業が顧客との架け橋であること、市場調査を組織の中でしっかり位置付けることなど。営業は顧客の問題解決に集中すべきで、販促と切り分け、ノルマもできれば廃止した方が良いとの考えも驚きでした。うちの会社は全くマーケティングの理論を使えてない、ということを改めて再認識しました。2019/07/28