ちくま新書
右翼は言論の敵か

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  • サイズ 新書判/ページ数 253p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480065216
  • NDC分類 361.65
  • Cコード C0231

出版社内容情報

右翼は言論の敵対者なのか。新右翼とよばれた著者が忘れられた右翼思想家たちを紹介し、右翼運動の言論と暴力の論理と心情に迫る。

内容説明

社会を震撼させるテロ。右翼は「言論の自由」の敵なのか。右翼は自分たちに言論の場がない、だからテロに訴えるのだと主張する。そんな右翼をメディアの側は言論活動の当事者とは認めにくい。そして人々は実態を知らぬまま恐怖心を募らせる―。こうした堂々巡りが何十年も続いてきた。右翼はもともと何を目指していたのか?新右翼の旗頭といわれた著者が、知られざる右翼思想家たち、運動の理想と現実、カネと暴力の実態を論じる。

目次

序章 右翼とは何者か
第1章 右翼と街宣車
第2章 十七歳の愛国心
第3章 大学紛争と三島事件
第4章 右翼から遠く離れて
第5章 昭和維新運動の戦後
第6章 反貧困と右翼思想
第7章 右翼運動のカネと暴力
終章 “言葉”を伝えるたたかい

著者等紹介

鈴木邦男[スズキクニオ]
1943年福島県生まれ。早稲田大学政経学部卒業。在学中から民族派学生運動に参加、全共闘運動とは激しく対立する。生長の家系の「全国学協」の初代委員長に就任。その後、組織の内紛で運動を離れ、産経新聞社に勤務。72年に「一水会」を結成。新右翼として注目される。99年「一水会」代表を辞任、顧問に。幅広い分野の人たちと交流をもち、様々なテーマで執筆活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

i-miya

40
2011.03.29 (鈴木邦男) 1943、福島生まれ。早稲田大学政経学部卒。民族派学生運動、全共闘とは激しく対立。 生長の家系、「全国学協」初代委員長。産経新聞勤務。1972、「一水会」結成、1999、代表を辞し顧問に。 (裏表紙) 社会を震撼させるテロ。右翼のもともと目指したところは?運動の理想と現実、カネと暴力の実態。 2011/04/02

佐島楓

33
倉田百三が活動家だったとは・・・。2016/04/13

猫丸

11
学部一年時のドイツ語7組のM君、お元気でしょうか。君に「お前はピンクだな」と言われたワタシです。そのまんま桃色思想、かつ赤色思想になりきれぬ中途半端な立ち位置。それでもサヨクの片隅に属すような気がしたものですが、30年経ったいま思うに、ワタクシ根っからの保守主義者みたいです。あまたある文化のなかでも日本がいちばん好きなんだな。日本語の、表面に出てこない情緒と諧謔、滑稽への志向は覆いようもなく僕の背骨なのです。もういちど生まれるなら、ぜひ日本を希望したい。どうでしょう。これってウヨクなんでしょうか。2021/02/19

壱萬参仟縁

7
右傾化日本で著者の現住所まで公開で勇気がある人。イメージは黒いマイクロバスにメガホンからの大音響。赤尾敏氏の着想より(016ページ)。意見が違っていても、主張だけは把握したい。どんな思想にも一長一短あるので。反日教組(025ページ)のことも書いてある。自分の立場を一つに定めないと許されない、というのではなく、いろいろ知ってはいるが、反対の立場でも全て悪いわけでもないかも。あれか、これか、という二律背反の息苦しさもある。『蟹工船』は右翼必読書と(170ページ~)。橘孝三郎(190ページ~)は覚えておきたい。2013/02/11

半木 糺

4
戦前から戦後にかけての右翼思想家をざっと紹介している。右翼の膨大な思想史の一端を知る入門書としてよく出来ている。彼らの思想を紹介することで、一般的には暴力的なイメージで捉われている右翼の実相を読者に伝えることが本書の鈴木の狙いであろう。ただ、本書に出てくる右翼の大家たちの書物は多くが絶版になっているので、実際に手にとって読むことはとても難しい。従来あまり顧みられてこなかった右翼思想の研究のためにも、どこかの出版社に再販してもらいたい。2013/02/28

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