出版社内容情報
キリスト教、イスラム、仏教などの伝統宗教から現代日本の新興宗教まで古今東西の宗教を徹底的に分析。あなたも宗教で天下が獲れる!
内容説明
多くの人をハッピーにしながら、大きな尊敬を受ける―教祖ほどステキなビジネスはほかにありません。キリスト教、イスラム、仏教などの大手伝統宗教から、現代日本の新興宗教まで、古今東西の宗教を徹底的に分析。教義の作成、信者の獲得の仕方、金集め、組織づくり、さらには奇跡の起こし方―あらゆるシチュエーションを実践的に解説した本邦初の完全宗教マニュアル。
目次
キミも教祖になろう!
第1部 思想編(教義を作ろう;大衆に迎合しよう;信者を保持しよう;教義を進化させよう)
第2部 実践編(布教しよう;困難に打ち克とう;甘い汁を吸おう;後世に名を残そう)
「感謝の手紙」
あとがき―「信仰」についての筆者なりの捉え方
著者等紹介
架神恭介[カガミキョウスケ]
1980年生まれ。広島県出身。早稲田大学第一文学部卒。作家、フリーライター
辰巳一世[タツミイッセイ]
1981年生まれ。静岡県出身。横浜市立大学国際文化学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
徒花
241
おもしろかった。世界の三大宗教から新興宗教に至るまでありとあらゆる宗教と読者をおちょくりつつ、妙に論理的かつ実践的に「新興宗教の教祖となって世界をハッピーにする方法」を伝授する一冊。笑いのセンスが個人的にマッチングするのと、まじめな部分とふざけた部分のバランスが絶妙。読み方によってはヒット商品を生み出したりファンを作り出すマーケティングや商品づくりの仕方を紹介しているように見えるのも面白い。本作りにも活用できるかもしれないなあと思いながら読み進めた。2018/09/20
ehirano1
137
「宗教」と「イノベーション」は広義的に共通性があるのではないかと思ってしまいました。例えば、「常識の打破(≒反社会的思想)」、「既存のモノを組み合わせる」、「人を幸せにする」、「不安/不便から生じるニーズ」等々。いやぁ、ちょっと自分でも驚いています。2024/11/19
WATA
96
布教マニュアルの形式にみせかけた宗教批判本、と思いきや、実はちゃんと宗教の本質を解説した本、というひねりにひねりを利かせた内容の1冊。「一般人をハッピーにして取り込むために、現世利益をうたい、葬式をやろう」「人々の不安を煽り、救済を与えよう」「うさんくささを払拭するために科学的体裁をとろう」「お金が欲しいときは本を出版しよう」など、正しいが身も蓋もない項目ばかりで読んでいて笑ってしまう。ちくま新書/ちくま文庫には、こういった「なぜそんなところに全力を尽くしたのか」感のある本が時々あって面白い。2014/08/18
mitei
94
宗教を作る側から見た一冊。昔からある宗教もそうやってできたものだと思うと、今でもできそうな気がしてきた。2012/08/31
ネギっ子gen
60
【新興宗教の教祖になれば、貴方の夢は全て叶う!】今までに様々な宗教解説書が刊行されましたが、「どうすれば教祖になれるか?」という肝心要の疑問に応えた書籍は絶無です!本書は様々な宗教の成功例の分析から構築された科学的な実用書。本書を信じるのです。本書を熟読し随喜の涙を流す貴方は救われます!チェックリスト付き。巻末に、本書の読者から届いた、<人生が一変した!/わずか1カ月で信者3倍に!/神の意志を正しく伝えられた!>など感謝のお手紙の、ごくごく一部を収録。素晴らしい本です。ありがとう!我らが教祖マニュアル!⇒2024/11/27