ちくま新書<br> 裁判員必携―批判と対応の視点から

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ちくま新書
裁判員必携―批判と対応の視点から

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  • サイズ 新書判/ページ数 254p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480065032
  • NDC分類 327.6
  • Cコード C0232

内容説明

市民が司法に参加する―。その目的は、捜査で強要された自白調書を証拠とせず、証拠を市民が自主的に評価、事実を公正に判断して無辜を罰しないことです。裁判官が経験則をもちだし裁判員に影響を与えては、市民は冤罪に加担させられてしまいます。自らの良心に従って判断することが、無事有罪誤判に対する防壁となるのです。本書はこのような視点から書かれた、啓蒙的なガイド・ブックです。裁判員制度の真の狙いを暴き、司法への市民参加の展望を考えます。

目次

第1部 裁判員はどのような姿勢で職務を行うべきか(刑事裁判とは何だろうか;裁判員制度の概要;主権行使としての評議・評決;犯罪と刑罰とはどういうものか;事実の認定と法令の適用;刑の量定;被害者参加制度;職務終了後における裁判員の義務)
第2部 裁判員制度に対する根本的批判と陪審裁判への展望(司法の歩み;陪審裁判へ向けて)

著者等紹介

石松竹雄[イシマツタケオ]
1925年生まれ。元大阪高等裁判所裁判官・弁護士

伊佐千尋[イサチヒロ]
1929年生まれ。作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

シンショ

5
もし裁判員に選ばれたらどうなるのだろうか? 気にはなるものの身近で裁判員を経験した人の話はあまり耳にしたことがない。しかし突然そんな通知が届く可能性もある。人の人生を左右する問題だからこそ選ばれたからには責任をもたなければという思いもある。法律の専門家である裁判官の意見に流されないよう少しでも自分の意見を言えるようにしておきたい。2022/02/19

壱萬弐仟縁

2
評者は裁判員に選ばれて、意見交換の場に参画したいという好奇心がある。実際、選び方は選挙権のある人から候補者がランダムに選ばれて、名簿に搭載されるところから始まる(065ページ)。市町村の選挙管理委員会から地裁にくじで選んだ人を通達する。氏名、住所、生年月日が記載されている。個人情報があり、マイナンバー制度の問題と合わせて権力濫用にならないことを期待したい。選ばれたら読むべきだが、選ばれなかった場合でも、勉強になる。高校生の政治経済の授業で経験を語るとリアルだろう。2012/08/17

浦井

2
「裁判員必携」というより、「裁判員制度批判」である。著者らは裁判の流れを説明しつつ、裁判と裁判員制度の問題点を述べ、「こんな問題がありますが皆さんは裁判員としての誇りを持ってやってください」と言っているだけだ。最終的には裁判員制度を廃止し陪審制にすべきだと主張しているし、何が「裁判員必携」なのかわからない。裁判員になったらどうしようと思っている人は読まなくていい。制度の批判をしたいなら一読の価値はあるかも。2010/02/03

都忘

0
レポートの参考程度に。2014/06/29

アリス

0
日本の裁判は、どうあるべきなのか 考えさせられる本でした。

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