内容説明
ビジネスの言語として、社会人の基礎教養になった会計。しかし、その仕組みやお約束をよくよく考えてみると、そこにはいろいろな問題があることに気づく。会計の目的とは何か?企業は一体だれのものか?取得原価会計と時価会計の違いとは何か?さらには会計制度と法の関係は?「そもそも」から考えれば、会計の構造と使い方がこんなに鮮やかに見えてくる。
目次
第1章 会計とは何か(「会計」の定義;会計における認識;会計における測定;会計における伝達;会計の目的、機能;説明責任;利害調整;意思決定;公正性vs.有用性;種々の利害関係者;企業観の問題;種々の企業観;会計上の判断との関係)
第2章 会計の基本的な構造(貸借対照表、損益計算書の基本的な構造;簿記とは何か;複式簿記とは何か;複式記入;複式簿記の十分条件l複式簿記の体系性)
第3章 近代会計の特徴(会計公準;当座企業から継続企業へ;期間利益計算の成立;発生主義の成立;当座企業の生産は現金主義か;現金主義から発生主義へ;、は正しいのか;財産法から損益法へ、ストックからフローへ;静態論から動態論へ;回帰(?))
第4章 会計学とは何か(会計学の文献;会計学の論点)
第5章 会計制度論(トライアングル体制;法の理念ないし目的の違い;法の在り方の違い;イギリス会社法のゆき方;税法の立場;課税所得の算定;逆基準性の問題;会計処理方法の選択におけるディレンマ;国際会計論;国際会計基準の変遷;選択肢の除去;意味のある比較可能性;実質有線主義;客観性vs.実○)
著者等紹介
友岡賛[トモオカススム]
慶應義塾幼稚舎等を経て慶應義塾大学卒業。慶應義塾大学助手等を経て慶應義塾大学教授。博士(慶應義塾大学)。専門は財務会計論。会計の歴史に精しく、会計史関係の著書等多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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