ちくま新書
雇用はなぜ壊れたのか―会社の論理vs.労働者の論理

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  • サイズ 新書判/ページ数 233p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480064837
  • NDC分類 366.21
  • Cコード C0236

内容説明

会社では毎日のようにトラブルが起きている。セクハラ、長時間残業、内定取消、期間工の解雇、正社員リストラ―。こうした問題が生じる背景には、「労働」そのものの激変が横たわる。それだけに、根本的な解決は一筋縄ではいかない。本書では、会社と労働者の対立軸をシャープに浮き上がらせ、労働法学の考え方を導きとしながら、雇用社会の根本にある11のテーマについて考えなおす。誰もが「働ける」社会をつくるために、新たなルールを模索する。

目次

法と道徳―社内不倫はイケないこと?
男と女―女だって働きたいの
仕事と余暇―男だって休みたい
敵対と協調―ユニオンって何をしてくれるの?
エリートとノン・エリート―たかが学歴、されど学歴
会社人と職業人―君は仕事のプロになれるか?
「使える」社員と「使えない」社員―クビになるのは誰?
アメとムチ―人を働かせる秘訣
ベテランと新人―世代間戦争の行方は?
正社員と非正社員―政府のやるべきことは何?
雇用と自営―本当の自由とは?

著者等紹介

大内伸哉[オオウチシンヤ]
1963年生まれ。法学博士。専攻は労働法。東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了。現在、神戸大学大学院法学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ビイーン

25
お題目の「雇用はなぜ壊れたのか」について本書は明確な主張はない。全体として総花的な内容で、実はサブタイトルの方が主体であった。政治が悪い、企業が悪い、という主張を読みたい人には勧められない。2017/09/29

Go Extreme

1
法と道徳―社内不倫:よろめく道徳 企業秩序 犯罪行為と懲戒処分 代償 男と女―女だって働きたい:男の世界 女性差別の経済的合理性 法的正義 女性労働者の理論 相思相愛 仕事と余暇―男だって休みたい:休日大国 稼ぐに追いつく貧乏なし 敵対と協調―ユニオン:一体多 エリートとノン・エリート―たかが学歴・されど学歴 会社人と職業人―仕事のプロ 使える社員と使えない社員―クビになるのは誰 アメとムチ―人を働かせる秘訣 ベテランと新人―世代間戦争の行方 正社員と非正社員―政府のやるべきこと 雇用と自営―本当の自由:2021/05/16

takashi1982

1
年功序列、労働組合、派遣労働、サービス残業etc.…雇用をめぐるさまざまな問題を「会社の論理」と「労働者の論理」という根本的なロジックの違いによって説明する。著者によると高度経済成長期はこの対立するハズの二者の論理が対立しなかった例外的な時代であった、ということである。よくある議論をざっと分類した感じで読みやすい。この手の問題に詳しいヒトにはデジャヴ感が強いと思う。2009/08/09

T_Galnel

0
特段新たな知見が得られたわけではなかったが、労働法に関する事項が簡潔にまとまっていてよかった。(2時間22分)2011/07/22

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