ちくま新書
いま、働くということ

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 265p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480064233
  • NDC分類 366
  • Cコード C0236

内容説明

フリーターが増加し、正社員とそうでない人の格差が広がっている。働く環境が悪化し、「こつこつ働いたところで何になる?」という諦念が蔓延しつつある。お金のため、自己実現のためという、仕事を手段化する感覚が広がるなか、「働く意味」を多くの人が実感できなくなっている。実際には私たちは、見知らぬ人々や自然といった「いのち」の連鎖のなかで生きているという視点から、「いま、働くことの意味」を問い直す。

目次

はじめに―働く意味への問と、労働シニシズム
1 働く環境の破壊
2 何のために働くのか
3 人間の協業の仕組み
4 生きることと働くこと
現代における労働環境―結びに代えて

著者等紹介

大庭健[オオバタケシ]
1946年埼玉県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。倫理学、分析哲学を専攻。現在、専修大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

豆ぽち

7
『市場社会では、自分たちの生活が、厖大な数の他人の活動に互いに依存し合っている、という事実が見えなくなる。』このことが働く意義の喪失に繋がっている。常に消費者の需要を喚起しつづけないければ成り立たない市場社会においては、結局は、『働くのは歯止めなく肥大していく欲望を満たすためだと、ということにもなりかねない。』これは、労働をコストと捉え、労働は避けるのが望ましい労苦である、という考え方に繋がる。2011/06/22

ヒダン

5
働くことの意味を「働くのは生きていくためだ」という圧倒的な正解の前で思考停止せずに哲学的に問う本。市場社会と共同体の二項対立を軸に議論を展開する。市場社会では「生きるとは、自分が所有する身体・能力を活用して自分の生から快と満足を搾り出すプロジェクトだ」という人生観が蔓延しているが、私たちの仕事は見渡しえない複雑な網目を織り成してではあるが「間柄をなして・自然に対して」働きかける協業を形成していることを認識し、この仕事から何を期待できるかでなく、この仕事は自分に何を期待しているのかという問への転換が必要だ。2013/11/29

由企

4
すっごく、面白かった。あんまり期待はしてなかったが、自分の不安定さの根源をこの本で知ることになった。誰かに承認されるということは自己を確定するにはとてつもなく必要であること、それが今働くということにもつながっているということ。すごく感銘を受けた。人間は生きるために働くだけではない。そして命についての考察は一見の価値あり。2009/07/24

hnk

3
具体的な雇用問題というよりは、哲学的な「働く意味」「生きる意味」を探る本でした。フランクルの「人生に何を期待するかではなく、人生が私に何を期待しているか」が出てきて印象的でした。2011/09/03

2
ただただ読みにくかった2017/04/18

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/538980

ご注意
リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。