出版社内容情報
なぜわれわれは一面的な見方を絶対的なものと思いこんでしまうのか?ニーチェから分析哲学までの現代哲学が明らかにした「真理」生成のメカニズムを平易に説く。
内容説明
われわれは、ある限られた状況からの眺め・考え・感覚をたやすく真理ととりちがえてしまう。この病いを癒すためにもっとも有効なのが、ニーチェにはじまる二〇世紀の哲学にほかならない。真理の相対性を明らかにしたニーチェ、その生成メカニズムを分析したフッサール、われわれが真理をいかに生きているかを問い直すメルロ=ポンティ、そして、権力との共犯関係を暴くフーコーを軸に、さらに分析哲学の真理観までを紹介。現代哲学の、そして、われわれが生きることの入門書。
目次
第1章 真理の脱価値化―ニーチェ(“眺望固定病”;力への意志;“自我”“真理”“実体”)
第2章 真理の生成―フッサール(“真理”の場所―志向性理論;自我という構造;超越論的速度性)
第3章 生きられる真理―メルロ=ポンティ(原初的構造―『行動の構造』;“状況-身体‐系”の力動的分析―『知覚の現象学』;“世界”の分節化―知覚;肉)
第4章 真理の政治性―フーコー(「理性」の他者―『狂気の歴史』;『言葉と物』;権力と生政治;言説が生成する場―力への意志;フッサール、メルロ=ポンティ、フーコー)
第5章 真理制作の方法―フレーゲからクワインまで(分析哲学の歴史;超越論的パースペクティヴィズムと分析哲学)
著者等紹介
貫成人[ヌキシゲト]
1956年神奈川県に生まれる。1985年東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。現在、専修大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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