内容説明
岡倉天心の“アジアは一つ”から悪名高い「大東亜共栄圏」、そして近年の東アジア共同体の提唱に至るまで、長期にわたる文化伝播の歴史を背景に、「日本はアジアの一部」という考えは近代日本史の伏流となっている。しかし、その歴史意識は正しいのだろうか。大韓民国国費留学生として一九八〇年から六年間の研究生活を送り、いまは日韓両政府が主催する日韓歴史共同研究の一員でもある著者が、日本と朝鮮半島および大陸との関係を吟味・検証し、「別亜」としての日本文明圏を提唱する。
目次
第1章 多神教的世界観の勧め
第2章 マルクスどもが夢のあと
第3章 贖罪大国日本の崩壊
第4章 日本文明圏の再考
第5章 神々の復権
第6章 別亜論とは何か
第7章 和人たちの夏
第8章 新しい神の国
著者等紹介
古田博司[フルタヒロシ]
1953年生まれ。慶應義塾大学大学院修士課程修了(東洋史専攻)。ソウル大学大学院で韓国語教育法を学び、延世大学、漢陽大学などで日本語講師を務める。滞韓6年の後、帰国。下関市立大学を経て、筑波大学大学院人文社会科学研究科教授。著書に、『東アジアの思想風景』(岩波書店、サントリー学芸賞)、『東アジア・イデオロジーを超えて』(新書館、読売・吉野作造賞)などがある。また2006年には、論壇での活動に対し、フジサンケイグループより「正論新風賞」を贈られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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wei xian tiang
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