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ちくま新書
お節介なアメリカ

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  • サイズ 新書判/ページ数 284p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480063823
  • NDC分類 319.53
  • Cコード C0298

内容説明

9・11以降、史上最強の帝国アメリカは、真の平和や民主主義の確立といった美名のもと、世界各国への介入の姿勢を強めている。本書は、そうした行動の背後に隠されたアメリカの思惑を、歴史的事実の詳細な分析をもって浮き彫りにし、鋭利かつ説得的な批判を突きつける試みだ。この危機の時代に、筋金入りの思想家が、ほぼ例外なく不掲載の憂き目にあいながらも気迫でつづり続けた時評集、待望の邦訳。世界と日本がこれからどこへ向かうのか考えるうえでも欠かせぬ一冊である。

目次

9・11―忘れられた教訓
アメリカ対イラク―「侵略」に替わる私案
イラク戦争への反論
イラク戦争が始まって
イラクは実験台だ
終着点の見えないパレスチナ問題
9・11と「テロの時代」
アメリカと国連
北東アジアという脅威―支配者のジレンマ
フセイン裁判を前にして〔ほか〕

著者等紹介

チョムスキー,ノーム[チョムスキー,ノーム][Chomsky,Noam]
1928年米国ペンシルヴェニア州生まれ。マサチューセッツ工科大学名誉教授。言語学者。生成文法理論を提唱し、現代言語学の分野に革命をもたらした。その影響力は、哲学・心理学・コンピュータ科学などへと広範囲に及ぶ。また、反戦運動や政治・メディア批判によっても広く知られる

大塚まい[オオツカマイ]
翻訳家。慶應義塾大学文学部卒業。テンプル大学教育大学院修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

isao_key

7
一つのトピックが1000語程度の論評で、まとまりがあり読みやすい。これには翻訳者の技量がかなり寄与している。短い文章をテンポよく、冗長にならないように翻訳することは、たいへん難しい。内容については、ほとんどブッシュ前大統領のイラク戦争に対する批判である。アメリカの対イラク政策について、様々な情報源を使い、手厳しいコメントをぶつける。また北朝鮮が2006年までに、推定8個から10個の核兵器を開発し、長距離ミサイル発射実験を再開し、一度の核実験を行ったのは、ブッシュの「業績」だったと皮肉を込めて述べている。2013/04/19

Kentaro

5
大統領選挙も一刀両断にする。 アメリカ人は、投票するよう促されてはいても、本質的には、選挙は政治から一般国民を疎外するものである。 4年に一度の選挙イベントはこれこそ民主主義だと思わせているが、アメリカ国民は政治活動の場から周到に排除されている。 大統領候補は彼らに代表的な大企業から献金を受け、プロパガンダを行い、本質的な政治議論よりも予備選挙を通じた指導者として適切かといった人物評を中心に展開させ、政策はキリスト教福音派の政治勢力に屈する。2018/08/15

おらひらお

5
2007年初版。世界中で受け入れられているにも関わらず、アメリカでほとんど受け入れられないチョムスキーの評論集です。いずれも短編で読みやすいです。これを読むと日本がアメリカの走狗として使われていることがよくわかりますね。2014/04/27

カネコ

3
◎ 邦題はなまぬるい。内容的には「暴虐非道なアメリカ」とでもした方がしっくりくる。2002年から2007年までの間にニューヨーク・タイムズ通信社の記事として執筆された評論を纏めた書。ブッシュ政権の悪辣な所業を的確に批判。この配信記事は海外では広く取り上げられたが、米国内「大手一流新聞」にはことごとく掲載されなかったとのこと。2012/07/25

Yoh Terasaki

2
読みやすいのですが、軽くはないので短時間で集中して読むべし。世界の情勢云々を言うならばやはりイラク「侵略」戦争はちゃんと押さえておかなくてはと思うのでした。ブッシュ政権を知ってるのと知らないのとでは安倍首相の評価も変わるのではないだろうかとも思います。2014/06/03

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