内容説明
北朝鮮にとって、なぜ拉致は必要だったのか。そしてそれは、北朝鮮国内ではどのような機関が計画・実行し、朝鮮総連など在日の諸組織とはどう連動していたのだろうか。大きな国民的話題になっているにもかかわらず、この基礎的な事実は依然として不透明なままである。かつて内部に身をおいていた著者が、さまざまな情報を比較・検討し、国家犯罪の驚くべき核心に迫る。
目次
第1章 日朝共同宣言と在日社会の衝撃
第2章 北朝鮮による日本人拉致と対韓政策
第3章 北朝鮮情報機関の創設とその任務
第4章 日韓条約の締結と北朝鮮の対韓工作
第5章 韓国武力解放路線と在日工作活動
第6章 日本人拉致を指示した金正日
第7章 対韓工作員の質の向上と日本人拉致
第8章 韓国人の拉致とレバノン人拉致
第9章 日本人拉致と対韓工作
第10章 外国人拉致は北朝鮮の専売特許ではない
著者等紹介
金賛汀[キムチャンジョン]
1937年京都市生まれ。朝鮮大学校卒業後、朝鮮総連傘下の機関誌の編集部に入る。その後、埼玉県で起こった“いじめ”問題の報道を機に、ノンフィクション作家として独立する
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