ちくま新書
少年犯罪の深層―家裁調査官の視点から

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  • サイズ 新書判/ページ数 205p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480062345
  • NDC分類 368.7
  • Cコード C0236

内容説明

“動機”の理解が難しいために、その質や量に比べて、少年非行・犯罪はしばしばセンセーショナルに取り上げられがちである。しかし、近年の脳科学の著しい発達はその不透明な部分を少しずつ解明し、犯罪を構成する要素の意外な姿が浮かび上がってきている。「対人関係」や「想像力」などに強い偏りを見せるアスペルガー障害と非行特性との関係を明らかにするなど、少年非行・犯罪の分野で新しい局面を切り開いてきた著者が、メディアや家族、性差、精神医学などの視点から自らの体験を再検討し、事態のより正確な把握を試みる。

目次

第1章 事件の現場を歩く
第2章 FBIを翻弄した爆弾魔
第3章 十九歳の死刑囚
第4章 脳と犯罪の不思議な関係
第5章 非行のメカニズムを読みとく
第6章 「動機」とは何だろうか

著者等紹介

藤川洋子[フジカワヨウコ]
1951年生まれ。73年、大阪大学文学部(哲学科)卒業。同年、家庭裁判所調査官補。その後、各地の家裁勤務を経て、大阪家庭裁判所総括主任家裁調査官。東京大学医学部客員研究員も兼ねる
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