ちくま新書
山田洋次の「世界」―幻風景を追って

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  • サイズ 新書判/ページ数 249,/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480062017
  • NDC分類 778.21
  • Cコード C0274

内容説明

八〇本近い作品を生み出し、いまなお現役である稀有な映画監督・山田洋次によって演出された「なつかしい日本人」の正体をいま解き明かす。初期の喜劇から、シリーズ「男はつらいよ」、さらには国際的な評価を受けた時代劇まで、全作品を一次資料から徹底的に検証。そのエネルギーは死に向かうことで生まれ、「少女」への禁欲がマドンナに内包される。そして「バカ」と呼ばれた人間が鏡となって映し出すものとは?―多面的な考察を通して、日本一国民に愛されている巨匠が持つ「隠し剣」の閃きを感じ取る。

目次

第1部 山田洋次は何を見せたのか(山田映画は「入れ子」である;「現在」から出遅れているという普遍性;山田洋次が描いたもの)
第2部 幻風景の向うにあるもの(寅さんという「幻」;山田洋次の「原」風景;山田洋次の「バカ」とは何か;マドンナへ向かう「力」)
ひとまずのエピローグ 虚を衝く秘剣―山田洋次の示す明日

著者等紹介

切通理作[キリドオシリサク]
1964年東京生まれ。和光大学卒。文化批評。『宮崎駿の「世界」』(ちくま新書)で第24回サントリー学芸賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あんこ

0
寅さんを始め、山田作品はどれも好き。ふむふむと思いながら読めた。2010/07/04

いちはじめ

0
普通の映画評論家が正面切って取り上げないアニメや特撮やピンク映画に目配りしているのが印象的な切通理作が、今度は山田洋次を俎上に。たしかに、寅さん映画にきちんとした評論はあまり見かけないなぁ。そういう意味で、なんとなく納得。2004/10/12

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