内容説明
平和を説くキリスト教が、なぜ十字軍など戦争を起こしてきたのか?キリスト教信者には偽善者が多いのではないか?信仰心に篤い人が、不幸な目に遭ったりするのはなぜか?キリスト教に対し、このような疑念を抱く人は少なくない。本書は、こうした問いに真正面から取り組み、キリスト教の本質に鋭く迫っていく。キリスト教徒によるユダヤ人迫害などの事例から、神とは何かを真摯に問い、隣人愛とは何か、祈りとは何かを追究した本書は、これまでにないラディカルなキリスト教思想の入門書である。
目次
第1章 平和を説くキリスト教が、なぜ戦争を引き起こすのか(イエスは戦争を肯定していない;大義から外れた「十字軍」 ほか)
第2章 キリスト教の説く「愛」とは何か(「よきサマリア人」の譬え話;「永遠の命」を得るために ほか)
第3章 「神」の問題から神へ(神は本当にいるのか?;キリスト教の創造神話は一つの世界観 ほか)
第4章 信仰、祈り、そして「あなた」との出逢い(祈ることは頼ることか?;ボンヘッファーの言葉から ほか)
著者等紹介
土井健司[ドイケンジ]
1962年京都市生まれ。京都大学大学院文学研究科博士後期課程(キリスト教学)中退。95年文学博士取得。現在、玉川大学文学部助教授。古代キリスト教思想の研究を進めると同時に、脳死・臓器移植や人体の商品化など現代社会の問題にも積極的に発言を展開。キリスト教を根源的に問い直す作業を続けている。日本基督教団補教師でもある。2000年に北米教父学会新人賞受賞。『神認識とエペクタシス』(創文社)にて、第7回中村元賞を受賞
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